100円の恋

2014年の邦画の中で、高い評価を受けていた作品。しかも、主演が安藤サクラ。これは間違いない、と飛びついた。

 
案の定、間違いなかった。
30歳を過ぎても親のスネを嚙り、不潔でだらしなく歯周病で異臭を放ち、体型もだらしない斉藤一子(安藤サクラ)。処女。
ただし、ジャケット写真から受ける印象だと、ふてぶてしい安藤サクラをイメージしていたが、それは良い意味で裏切られた。

そんな彼女が家を出て、100円均一のコンビニで深夜バイトをし、通りがかるボクシングジムで狩野(新井浩文、この人はホントに多くの作品に出ている)を知り、恋をし、自分もボクシングを始める。

ここからの一子の変わりようが見事。最初は心もとなくて、運動神経も悪そうなことこのうえないが、徐々にキレッキレの動きになっていく様にワクワクさせられる。

濡れ場やらトイレのシーンやら、これでもかこれでもかと一子の恥部はさらされていくが、ボクシングをはじめる前のだらしない体型が一番衝撃的

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ボクシングを始める前。ゲームをしている後ろ姿。
横っ腹のたるみが嫌悪感を誘う。

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狩野とのデートの前に、コンビニで安売りされていた勝負下着を身につける一子。
このショットもインパクトあるが、半ケツ状態になっている後ろ姿は言葉を失う。

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道に倒れているこのシーンでも、色気は0だわ、下着は透けてても何も感じさせないわと、負のパワーがmaxに漲っている。

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トレーナー(松浦慎一郎)とトレーニングに励む。

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パンチングボールも打ちこなす。

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そして、いよいよリングへ上がる。
体つきがまったく変わっていることがよくわかる。
最初のだらしなさからのギャップが凄まじい。安藤サクラ恐るべし。

 
一子がバイトをするコンビニは気持ち悪い奴らの巣窟。なかでも元ジョビジョバの坂田は、彼だとわかっていて見ても、嫌悪感を刺激しまくる演技が秀逸。

新井浩文演じる狩野も、比較的寡黙ではあるが、癖のある役柄。風邪を引いて倒れた一子のために狩野が用意したやたらでかい肉を用意し噛み切れない様には、笑わされた。また、一子との濡れ場では、一子に乳首をつまんでくれと言い、一子がつまむともっと強くと言い、一子がそうすると強すぎると言うくだりがある。こういった細かい笑いがところどころ散りばめられている。

一子が何のためにボクシングをやっているのか、それが明確じゃないところも良いなと感じた。変にスポ根じゃないほうがこの映画には合っている。

製作: 間宮登良松
監督: 武正晴
脚本: 足立紳
撮影: 西村博光
美術: 将多
音楽: 海田庄吾
衣装: 宮本まさ江
出演: 安藤サクラ / 新井浩文(狩野祐二) / 伊藤洋三郎(一子の父) / 稲川実代子(一子の母) / 早織(一子の妹) / 坂田聡 / 沖田裕樹(本部の社員) / 宇野祥平(最初の店長) / 吉村界人(店員) / 松浦慎一郎(一子のトレーナー) / 重松収(ジムの社長) / 根岸季衣(廃棄物を貰いに来る女) / 白岩佐季子(一子のボクシング対戦相手) / 和宇慶勇二(狩野のボクシング対戦相手)
 
【世間の評価】 ※2016.3.19時点
CinemaScape: 3.9/5.0 (19人)  
Yahoo! 映画: 4.15/5.00 (543人)
IMDb: 7.2/10 (536人)
 
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