anniehall
ウディ・アレン、初期の名作。
恋愛ガチンコ、ウディ・アレンらしさ満載。

時々カメラ(つまり観客)に向かってウディが話す新鮮なスタイル。
ウディは何歳であろうと変わらない。チャーミングさはあるんだけど、つきあうと鬱陶しく感じられるのがよくわかる演技。身につまされた。
イギリス人のように時に文学的な表現を好む。
皮肉も山盛り。行動力は抜群。

アニー・ホール役のダイアン・キートンもチャーミング。

二人の最初の会話のシーンが印象的。
テニスの後、テニスコート施設のロビーのようなところで。
アニーは彼に気があるのか何を言ってもフワフワしてて、逆に彼は冷静。

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ひどいドライブ技術でアニーの家まで行き、アニーは家でワインでもどう?と誘う。
特に家では何もないのだが、アニーのぎこちなさが印象に残る。

そして、その週末に彼女はナイトクラブで歌手のオーディション的な場に立つ。
彼も見にいき、その後一緒に食事へ。
レストランへ移動する途中、今のままだとオーディションの内容を引きずってしまうから、キスしてから行こう。そのほうが消化にも良いとウディが言う。この流れが絶妙。

 
ほろ苦いエンディング。
でも明らかに、そのほうが自然な人生。
特にアニーにとっては。

70年代のヨダレが出るような、いかした車がバンバン登場するのはそそられる。
ビートルのコンバーチブル、フェアレディ、コルベット etc

それにしても、マリファナやらコカインやらが余りに自然に登場するが、当時は合法だったのか…と思ってしまうほど。

ウディのセリフの一つに「自分をメンバーにしてくれるような会員組織には入りたくない」というのがあるが、これは納得。

本、政治、ジューイッシュを筆頭とした人種、ニューヨークとロスの対比、ドラッグ、精神科医、などなど様々な議題が詰め込まれていて、アメリカの当時の様子が把握できる。

ここに登場するアメリカ人に比べると、日本人は興味の幅が狭いことを痛感する。
狭いから悪いというわけではないが、違うなと。

男目線では、わかりやすく感情移入させてくれる映画ではないのでやや減点となるが、それでも佳作であることに間違いはない。
おそらく女性からのほうが評価が高いような気がする。

@DVD

製作総指揮:ロバート・グリーンハット
製作:チャールズ・H・ジョフィ / ジャック・ロリンズ
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン / マーシャル・ブリックマン
撮影:ゴードン・ウィリス
美術:メル・ボーン
衣装:ラルフ・ローレン / ルース・モーリー
出演:ダイアン・キートン / ウディ・アレン / トニー・ロバーツ / キャロル・ケイン / ポール・サイモン / シェリー・デュヴァル / ジャネット・マーゴリン / コリーン・デューハースト / クリストファー・ウォーケン / ドナルド・シミングトン / ヘレン・ラドラン / ハイ・アンゼル / シガーニー・ウィーバー / ジェフ・ゴールドブラム