ajianoonna
2010年頃にNHKで放送され、録画していたのを、ようやく観ることができた。

劇場での上演は2006年の9~10月。
阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史氏が脚本・演出をつとめる。

作品が書けない作家(岩松了)、精神を病んでいたところから回復しつつある女(富田靖子)、アル中である女の兄(近藤芳正)、の3人が中心。
もがき苦しみながら少しずつ快方に向かいつつあり、ラストを迎える。

作品としてのまとまりは良いと思うが、強く惹きつけられるほどのフックが用意されておらず、途中眠気を誘う。その分、ラストの衝撃も薄く感じられた。

・中国人や朝鮮人との確執
・乳房やクリトリス等の性感帯が人格を持つ劇中の小説の内容
・震災

などのキーワードが飛び交うが、敢えてそうしているのだろうが、時代背景がわかりにくく感情移入がしづらい。

アル中の兄役の近藤さんと、作家役の岩松さんの芸達者ぶりが際立つ。
自信、不安、怒り、恐れが表現されている。
富田靖子はチャーミングさが垣間見れたが、強い印象は残らなかった。

作・演出: 長塚圭史
美術: 二村周作
照明: 小川幾雄
音響: 加藤 温
衣裳: 宮本まさ江
ヘアメイク: 綿貫尚美
演出助手: 長町多寿子
舞台監督: 矢野森一
芸術監督: 栗山民也
出演:富田靖子、近藤芳正、菅原永二、峯村リエ、岩松了
 
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