砂漠エリアのロードサイド。おそらく夫婦喧嘩している夫婦。
トランクがあかなくなったのか、車をバックで何度かぶつけ、あいたトランクからスーツケースと帽子を取って、何にもない道を歩き出す太った女性。
なぜかロードサイドに黄色い魔法瓶を置き去る旦那。

という導入部からして、すぐにはストーリーがわかりにくい。

その説明的でない脚本、柔らかい光を多用した独特の色使いの映像。二人の女性、特に太ったドイツ女性ジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)がだんだん魅力的に見えてくる人間味。そして、極め付けは、ジェヴェッタ・スティールの有名曲「Calling you」。

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スタイリッシュな映画として、当時一世を風靡したのは納得。

ジャスミンのマジックで店が流行り出すところの唐突さ。ビザが切れて帰国するところはいいが、普通にまた戻ってくるという設定。元ハリウッドのセットの絵描きだった老人が描く絵は魅力があって良いが、モデルのジャスミンが脱ぐシーンはなくてもよかったかも。絵だけのほうが想像できて楽しい。

といった数点の不満はあれど、名作であり、また見たいと思わせる魅力がある。

DVDなどのカバーにも使われている貯水タンクだったり、バグダッドカフェ&モーテルの雰囲気といった鄙びた雰囲気と、音楽の良さに尽きる。

 
<<追記>>
原題が「Bagdad Cafe」かと思いきや、実際は「Out of Rosenheim」だった。原題自体が英語なのに、アメリカでも「Bagdad Cafe」でも通っているようで、パッケージデザインは圧倒的に「Bagdad Cafe」のタイトルとなっているものが主流のようだ。不思議。

製作総指揮:ディートリッヒ・フォン・ワッツドルフ
製作:パーシー・アドロン / エレオノール・アドロン
監督:パーシー・アドロン
脚本:パーシー・アドロン / エレオノール・アドロン
撮影:ベルント・ハインル
美術:ベルント・アマデウス・カプラ / ビルナデット・ディ・サント
音楽:ボブ・テルソン
衣装:レジーヌ・バッツ / エリザベス・ワーナー
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト / ジャック・パランス / CCH・パウンダー / クリスティーネ・カウフマン / モニカ・カルフーン / ダーロン・フラッグ / ジョージ・アグラー / G・スモーキー・キャンベル
配給:KUZUIエンタープライズ
公開:1987年11月12日(西独)、1989年3月4日(日)
上映時間:95分
 
【世間の評価】 ※2016.2.1時点
CinemaScape: 4.0/5.0 (73人)  
Yahoo! 映画: 4.17/5.00 (12人)
IMDb: 7.5/10 (11,221人)
 
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