じんぎなきたたかい

言わずとしれた、広島が舞台の、ヤクザ映画の金字塔。

時代設定が戦後すぐだということは知らなかった。

ヤクザ映画でおなじみの面々が大挙して出演。
菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹の三人が光る。
自分にとって梅宮辰夫は、アンナパパであり、料理が上手なタレントであり、漬け物屋の人という印象だったから、本作の中で躍動している姿は眩しく見えた。
松方弘樹もグラサンが似合う。

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ラスト、哲っちゃん(松方弘樹)の葬式シーン。
菅原文太が香典の束や、花に向けて発砲するシーンは爽快。
そして、最後のセリフ「山守さん、弾はまだ残っとるがよう」。

「以後わしを山守組のもんと思わんでつかい」のように
全編コテコテの広島弁が独特で、心地良し。

端役の田中邦衛、意外と登場シーンが多くて嬉しくなった。
今にもヨダレがこぼれそうな口周りは相変わらずだが。

しかし、山守組親分(金子信雄)を筆頭に、演技が全般的に臭すぎる。
争いのタネも幅がなく、報復で人がポンポン殺されていくのみ。
いきいきとした映像には惹かれるが、いかんせん脚本に深みが感じられないのが残念。

製作: 俊藤浩滋、日下部五朗
監督: 深作欣二
脚本: 笠原和夫
原作: 飯干晃一
撮影: 吉田貞次
美術: 鈴木孝俊
音楽: 津島利章
出演: 菅原文太(広能昌三)、松方弘樹(坂井鉄也、山守組若衆頭。組を公平に運営しようとするが山守の策謀もあって、これに不快を示す幹部仲間を次々と粛清する)、金子信雄(山守義雄、山守組組長)、梅宮辰夫(若杉寛、土居組若衆頭で後に山守組につく。広能の兄貴分で広能から慕われていた)、田中邦衛(槙原政吉、山守組若衆。坂井の手下のように振舞うが裏では山守と内通)、川地民夫、伊吹吾郎、渡瀬恒彦、三上真一郎、曽根晴美、高宮敬二、渚まゆみ、中村英子、木村俊恵(山守利香、山守の妻)、川谷拓三(江波亮一、土居組若衆)、志賀勝、林彰太郎、中村錦司、高野真二、江波多寛児、野口貴史、大前均、名和宏(土居清、土居組組長)、内田朝雄
編集: 宮本信太郎
製作会社: 東映
配給: 東映
公開: 1973年1月13日
上映時間: 99分
 
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