bigfish

個人的に、思い出深い作品。

数年前に観て以来、本棚にしまったままだった。
内容はほぼ覚えていないので、初見のような新鮮さで観れた。

ティム・バートンワールド、てんこ盛り。
サーカスまわりや、森に迷い込むあたりは特にティム・バートン臭がプンプンする。
ダニー・デビートの団長がハマり役。

DVDのパッケージ等でも使われている、彼女(アリソン・ローマン)が好きな黄色のdaffodil(ラッパズイセン)を敷き詰めたシーンなど、アリソン・ローマンが登場するシーンは総じてメルヘン調。
他のシーンとのギャップがいい。
これもまたティム・バートンワールド。

父(アルバート・フィニー)が死にそうになることで、妻を連れて実家へ帰る息子(ビリー・クラダップ)。
息子は父の本当の姿を知ろうとするが、父としては自分の姿は常に見せてきているつもりで、それを言葉で細かく説明する気なんてない。

どちらの心境もわかる。
ラストは、息子が歩み寄り、父の世界へ入っていき、ある種ハッピーエンドを迎える。

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妻(ジェシカ・ラング)の夫への愛の深さも随所に表現されている。
劇中に夫が妻のあごを触るシーンが何度かあり、妻が病院のベッドで意識のない夫に最後に言葉をかけるシーンでも、その手にあごを触らせる。

自分が、家族愛とか夫婦愛とか直接的に表現する育ちじゃなかったから、こういうシーン一つ一つにグッとくるし、羨ましくもある。

息子の妻(フランス人)を演じるマリオン・コティヤールが好みドンピシャ。
フランス人は他の民族の人に混じると、その良さが引き立つ気がする。
完全に自分の好みの話だが。

三役をこなすヘレナ・ボナム・カーター。魔女役と、歳をとってからの役は良かったが、若き時代の役ではユアン・マクレガーより10歳歳下には到底見えないところに無理があった。

怪優スティーブ・ブシェーミが出演していたのは嬉しかった。

全体的にはファンタジーに溢れつつ、父と子の関係性を柱とし、幸せな気持ちで終われる良作。
ただし、ストーリーが面白いかと言われると、もう一ひねりほしかった気がする。

@DVD

製作総指揮:アーン・シュミット
製作:ブルース・コーエン / ダン・ジンクス / リチャード・D・ザナック
監督:ティム・バートン
脚本:ジョン・オーガスト
原作:ダニエル・ウォレス
撮影:フィリップ・ルスロ
美術:デニス・ガスナー
音楽:ダニー・エルフマン
衣装:コリーン・アトウッド
特撮:ハンス・メッツ / ケヴィン・スコット・マック
出演:ユアン・マクレガー / アルバート・フィニー / ビリー・クラダップ / ジェシカ・ラング / ヘレナ・ボナム・カーター / アリソン・ローマン / ロバート・ギローム / マリオン・コティヤール / マシュー・マクグローリー / スティーヴ・ブシェーミ / ダニー・デヴィート