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10/30放送の情熱大陸の中で、漫画家の原泰久氏が仕事場に置いてあるDVDコレクションのいくつかを披露していた。

「みんなこの映画は知らないんじゃないかな~」といったトーンで紹介していたのが、この『バーディ』。他に紹介していた2つが、いずれも自分好みの『マルホランド・ドライブ』と『ガタカ』だったため、迷わず本作を手に取った。

 
結論から云うと、ストーリー自体はわたしには刺さらなかった。

しかし、チラシやジャケットのデザインにもなっている、バーディ(マシュー・モディーン)が窓を見上げる姿が強烈に脳裏に焼きついている。原泰久氏もそこに何かを感じたのではなかろうか。

このカット以外にも、バーディのおびえた顔など、彼の表情が溜まらないシーンがいくつもある。胸騒ぎがして、得も言われぬ気持ちになる。

この映画は、マシュー・モディーンの映画だなという印象を強く持った。

以下、ネタバレも含みつつ、振り返る。

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バーディの唯一の友であるアル(ニコラス・ケイジ)。
当時、ニコラス・ケイジは20歳前後。髪がフサフサで、身体ムキムキな姿がなんだか微笑ましい。

感情をコントロールできず、しばしば激昂するアルのさまに、観ている側の心にも苛々が募る。

だんだんと精神を病んでくるアル。バーディが反応しないから独り語りが多く、やや眠気も誘う。

アルが何を語りかけようとずっと黙っていたバーディが、最後の最後でアルが自分を必要としていると感じ、言葉を発する。意外だったし、観終わっても考えさせられた。

ラスト。
バーディのアルへの一言「なんだよ」は、希望と前向きさがあって救われた。
ありきたりなハッピーエンドは自分の好みではないと常々思っていたが、結局のところ無意識にそれなりのハッピーエンドを欲している人間なんだろうな、ということをこのシーンで感じた。

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ナース役のカレン・ヤングをはさんでの二人。彼女の役柄は好感度が高い。

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上でも書いたとおり、窓を見上げるバーディの姿が強烈に印象に残る。

それにしても、プロムの後に、意を決して車で上半身裸になったにもかかわらず、乳をバーディにちろっと触られただけの、巨乳の女の子ドリス(モード・ウィンチェスター)が不憫でならない。

なお、あまり時代性がない内容だからか、80年代に撮られたという古さをあまり感じさせない作品だった。

監督: アラン・パーカー
脚本: サンディ・クルーフ、ジャック・ベアー
製作総指揮: デイヴィッド・マンソン
製作: アラン・マーシャル
撮影: マイケル・セレシン
衣装: クリスティ・ズィー
編集: ジェリー・ハンブリング
音楽: ピーター・ガブリエル
出演: マシュー・モディーン(Birdy)、ニコラス・ケイジ(Al Columbato)、ジョン・ハーキンス(Doctor Weiss)、サンディ・バロン(Al’s dad)、カレン・ヤング(Hannah Rourke, nurse)、ブルーノ・カービイ(Renaldi, hospital worker)、ナンシー・フィッシュ(Mrs. Prevost)、ジョージ・バック(Birdy’s dad)、ドロレス・セイジ(Birdy’s mom)、ロバート・L・ライアン(Joe Sagessa)、モード・ウィンチェスター(Doris Robinson)
配給: トライスター・ピクチャーズ
公開: 1984年12月21日(米)、1985年8月30日(日)
上映時間: 120分
製作費: $7,500,000
興行収入: $1,455,045
 
【世間の評価】 ※2016.12.14時点
CinemaScape: 3.8/5.0 (169人) 
Filmarks: 3.8/5.0 (967人) 
Yahoo! 映画: 4.11/5.00 (155人)
IMDb: 7.3/10.0 (17,730人)
Rotten Tomatoes(Critics): 7.4/10.0 (25人)
Rotten Tomatoes(Audience): 3.8/5.0 (8,211人)
 
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