blowup

初めて接するミケランジェロ・アントニオーニ監督作。
なんとなくイメージで難解なんじゃないかと思っていたら、意外とわかりやすい部分も多く楽しめた。

とはいっても、よくわからない部分も多い。

モデルに対して高飛車でやりたい放題の、デヴィッド・ヘミングス演じる主人公のカメラマン。
それが、たまたま遭遇した殺人事件に高揚かつ動揺しているのにやや違和感あり。

最初と最後に登場する、ジープに大人数乗り込んで大騒ぎする、白塗りの集団。
最後はパントマイムでのテニスをみんなで真剣に見ている様が何を表しているのか。

60年代とは思えない内容ではある。
マリファナパーティだったり、モデル志願のコを脱がせて大騒ぎしたり。

ロールスロイスのコンバーチブルはクール。
綺麗に洗車していないところから日常感が感じられる。
骨董屋で買ったプロペラも印象に残る。

ヌードがところどころ登場するが、いずれもスレンダーで、さほど巨乳ではなく、かといって今のモデルのようにガリガリでもない感じがほどよい。時代だな。

フィルムを取り返しにやってくるヴァネッサ・レッドグレイヴ。
身体で解決しようと脱ぐわけだが、バストトップを見せないよう背中のショットばかりで奇異に感じられた。

スタジオでの現像のシーンをはじめ、写真撮影シーンなどスタイリッシュではあるが、今となってはわざとらしい演出やカットもあり、時々ふと醒めさせられるところもあった。

映画研究家によるコメンタリーがついているので、それを見てみようと思う。それを見たら評価も変わりそうな予感。

 
<<追記>> 6/9にコメンタリー鑑賞。

大きく印象は変わらなかったが、英語とは言え、やはり言葉の壁がある分、セリフの意味がわかってない部分があることに気づかされた。
特に本作のように、プロットがわかりやすくはない作品の場合、情報は少しでも多く持っていたいもの。
セリフじゃなく映像から理解すればいい気もするが、そもそも字幕を追ってる分、映像自体もたいして堪能できていない。

コメンタリーからわかったのは、有名なシーンは、スーパーモデルを撮影するシーン、公園での撮影シーン、写真を引き伸ばし(blowup)て現像して真実を探るシーン、モデル志望の二人とのキャットファイトのようなじゃれ合いシーン(一般映画で初めてヘアーが映像に出た)、ドラッグ&セックスパーティー、ラストのマイムテニスシーン。

当時は相当議論を呼び、それ以降の作品にも影響を与えたようだ。

監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本:トニーノ・グエッラ / エドワード・ボンド
原作:フリオ・コルタサル
撮影:カルロ・ディ・パルマ
音楽:ハービー・ハンコック
出演:デヴィッド・ヘミングス / ヴァネッサ・レッドグレイヴ / サラ・マイルズ / ピーター・ボウルズ / ジェーン・バーキン
 
【世間の評価】 ※2016.2.2時点
CinemaScape: 3.6/5.0 (116人)  
Yahoo! 映画: 3.84/5.00 (43人)
IMDb: 7.7/10 (39,284人)
 
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