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スピルバーグ監督、ディカプリオ主演、客演にトム・ハンクスと、豪華なメンツ。

主演のディカプリオは、撮影当時の実年齢は28歳前後のはずだが、童顔に見える彼だから10代と言われても違和感がない。
ジェームス・ボンドに憧れて、同じ型のスーツを買ったりするなど、幼さもところどころにまぶされている役柄ではあったが、要所要所ではグイっと観客を引き寄せる力を持っている。
いい役者だ。

スコセッシの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』タランティーノの『ジャンゴ』とともに、どれもイケイケな面を持っている役柄を演じているが、いずれもハマっている印象。

この映画も、一番の見所は、ディカプリオそのものだろう。
トム・ハンクス演じるハンラティも、敵にとって不足なしではあったが、今回の役柄はややおとなしめで印象が薄い。

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のあらすじ

1963年、NY州ブロンクスヴィル。16歳のフランク・アバグネイル・ジュニアは、文具店を営む尊敬する父が母と離婚すると聞き、衝動的に家を飛び出してしまう。やがて、生活のため偽造小切手の詐欺を思いつくフランク。最初はうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがものの見事に騙された。これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れるのだった。やがて偽造小切手の総額は250万ドルにまで膨れ上がり、その出所を追って、FBI捜査官のカール・ハンラティが動き出す…

以下、ネタバレも含みつつ、印象に残ったシーンを振り返る。

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まずは、この映画、映像がオシャレに作られている。
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オープニングクレジットのアニメーションからして、力が入っている。

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ラスト近く。空港までハンラティ(トム・ハンクス)が追いかけてくるシーン。この空港のデザインがやたらオシャレ。
2001年宇宙の旅』を思い出す。

撮影アングル、建物、大道具、小道具、洋服 etc.. 細部にまでこだわっており、いちいち絵のとりかたが上手い。

女子学生にパンナムのスチュワーデスの衣装を着させて、フランク自身はパイロットに扮して、FBIらが張り込んでいるマイアミの空港に乗り込むシーンが華やかさのピーク。
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決して映画全体から見ると大事なシーンとはいえないだろうが、女子学生らも輝いていて、非常に絵になる。パンナムデザインのレトロ感も効いている。

フランクは、飛行機のおもちゃからパンナムのロゴのシールをはがし、それを小切手に貼り、パンナムの小切手を偽造する。
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そのおもちゃのシールをはがすために、ホテルの浴槽に飛行機のおもちゃが何機も浮いている絵も印象に残る。

フランクは稀代の詐欺師ではあるが、綿密に考えているという面よりも、追い込まれても堂々と振舞える、肝っ玉の太さに彼の凄さが現れていた。

トム・ハンクス演じるハンラティは、単体でよりも、フランクと対峙しているシーンや、部下2人とのややぎこちない空気が流れる会話シーンが印象に残る。
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ジョークのオチ(?)で”Fxxx Yourself”と言っているところ。

トム・ハンクス以上に印象に残ったのは、父親役のクリストファー・ウォーケン。
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母親(ナタリー・バイ)とのダンスシーンの踊りの動きや、目線のギラっとした感じは、ファットボーイ・スリムの曲「Weapon Of Choice」のPVでの踊りから変わっていないことを痛感。ナタリー・バイも美しい。
(※よくよく考えたら、「Weapon Of Choice」のPVも2001年頃の作品だから、この映画とほぼ同時期に撮られているわけだ)

この映画では、フランクと父との関係性にかなりスポットが当てられていた。逮捕された後も、電話をさせてくれと何度も頼んでいたし。
父と息子の強い絆という点では、つい煎じた観た『潜水服は蝶の夢を見る』に通じるものがあった。

個人的には、テンションが上がりきらなかったのは、フランクの結婚相手のブレンダ(エイミー・アダムス)があまりイケていなかったところ。
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ナースのブレンダにフランクが攻め入るところ。ブレンダには本当に惚れたのだろうか。ただ、玉の輿に乗りたかっただけに思えたが。

ブレンダの家族がちょっと変わっていたところに虚を突かれた。
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家族でTVを観るシーン。父の膝の上に乗って抱きつく娘。仲良さそうなのはいいが、家族にとって新入りのフランクのことはたいして構わずに、アイルランドの歌を歌って盛り上がっている。
結束、愛情の強さは感じるが、不気味さも醸し出している。

かなり脇役のほうだが、女子学生の中からフランクが選んだ偽スチュワーデス候補の一人(エリザベス・バンクス)に目が留まった。
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登場時間は短いが、強い印象を残した。

 
こうやって振り返ってみても、ビジュアル面で印象に残るところは多くても、内容でとなるとちょっと薄い印象。

ところで、ふと思ったが、冒頭のクイズ番組は何だったのだろう。
あれは本当にあったの?あのシーンは必要だったのかな??

 
最後に、バージョン違いのチラシ・DVDパッケージデザインを紹介。
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違うデザインだが、上のデザインとともによく目にする。

製作総指揮: バリー・ケンプ、ローリー・マクドナルド、アンソニー・ロマーノ、ミシェル・シェーン
製作: ウォルター・F・パークス、スティーヴン・スピルバーグ
監督: スティーヴン・スピルバーグ
脚本: ジェフ・ネイサンソン
原作: フランク・W・アバグネイル、スタン・レディング
撮影: ヤヌス・カミンスキー
美術: ジャニーン・C・オップウォール
音楽: ジョン・ウィリアムズ
衣装: メアリー・ゾフレス
出演: レオナルド・ディカプリオ(フランク・W・アバグネイル・Jr)、トム・ハンクス(カール・ハンラティ)、クリストファー・ウォーケン(フランクの父)、マーティン・シーン(ロジャー・ストロング、ブレンダの父、検事、アイリッシュ系)、ナタリー・バイ(ポーラ・アバグネイル、母)、エイミー・アダムス(ブレンダ・ストロング、嫁、ナース、歯の矯正、中絶歴あり)、ジェームズ・ブローリン(ジャック・バーンズ、父の友人、母の再婚相手)、ブライアン・ハウ(アール・アムダースキー、カールの部下)、フランク・ジョン・ヒューズ(トム・フォックス、カールの部下)、スティーヴ・イースティン(ポール・モーガン、フランクが学生新聞の記者に扮して取材をする相手)、クリス・エリス(Special Agent Witkins、カールがFBI内部で犯罪の状況を説明している時に、冗談で返す)、ジョン・フィン(Assistant Director Marsh)、ジェニファー・ガーナー(シェリル・アン、フランクに自分の値をつけさせる女)、ナンシー・レネハン(キャロル・ストロング、ブレンダの母) 、エリザベス・バンクス(ルーシー、フランクが学生の中から選んだスチュワーデス)、キャンディス・アザラ(ダーシー、父がフランクのために黒いスーツを借りるお店の店員)、ケイトリン・ダブルデイ(ジョアンナ、フランクが学生の中から選んだスチュワーデスの一員)、トーマス・コパッチ(エヴァンス校長)、アレックス・ハイド=ホワイト(ケスナー)、ジェニファー・マンレー(アシュレイ)、スティーヴ・ウィッティング(支配人)、ロバート・ルース(ホテル支配人)、キティー・カーライル(本人役)、マシュー・キンブロー(融資担当者)、ジャック・ナイト(男性)、ジョシュア・コリンズ(生徒)、エレン・ポンピオ(Marci、スチュワーデス、機内でフランクと) 、マギー・メルリン(フランス語教師の代役の老婆)、スタン・ブライ(盲目の男性)
編集: マイケル・カーン
製作会社: アンブリン・エンターテインメント
配給: ドリームワークス(米)、UIP(日)
公開: 2002年12月25日(米)、2003年3月21日(日)
上映時間 141分
製作費: $52,000,000
興行収入: $352,114,312(内、日本で29億円)
キャッチコピー: 本物の偽物を描いた真実のドラマ。
 
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