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アン・リー監督作。
主演のチョウ・ユンファをはじめ豪華な顔ぶれの出演陣。

清朝時代の中国が舞台の、時代アクション。

おそらく、日本の時代劇のように、中国の時代アクションモノにもお決まりのことがいろいろあるのだろう。
例えば、辮髪でのアクションも、自分には違和感があるが、日本の時代物におけるチョンマゲの侍のアクションのようなものかもしれない。

「グリーン・デスティニー」のあらすじ

19世紀。中国全土にその名を知られる剣の名手リー・ムーバイは、血で血を洗う江湖の争いに悩み、剣を捨てて引退することを決意する。彼は名剣“グリーン・デスティニー”を、北京のティエ氏に寄贈するため同門の女弟子であるユー・シューリンに託す。ユーは届け先の屋敷で貴族の娘イェンと出会い打ち解け合う。イェンには、かつて西域にいた時愛しあっていたローという男がおり、剣士になるのが夢だったが、家の都合で嫁ぐことが決まっているという。その夜“グリーン・デスティニー”が何者かによって盗まれ、ムーバイとシューリンはその行方を追うが……

殺陣がこれでもかこれでもかと繰り広げられるが、殺陣のクオリティ自体にはぬかりなし。
ただ、壁を駆け上ったり、空を飛んだりと、ところどころアクション戦隊もののような子どもだましっぽさが出る。これもまた、こういった映画のお決まりなのかもしれないが、どうも馴染めず。

問題は、ここに尽きる。

以下、ネタバレを含みつつ、印象に残った箇所を振り返る。

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主役はチョウ・ユンファが演じるリー・ムーバイではあるが、観終ってもっとも印象に残るのは、貴族の娘イェン(チャン・ツィイー)。

表向きは貴族の娘という面を持っていながら、一方で人一番強い負けん気を持ち、剣術を磨きつつ、名剣を盗みに入るほどの傍若無人さも持っているという二面性。
さらには、かつての西域でのロー(チャン・チェン)との出会い。
といったように、人間性が深みをもって描かれていたからだ。
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チャン・ツィイー、アクション頑張ってる。
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イェンと坂口憲二似のロー(チャン・チェン)。
西域の派手な衣装と、自然との対比は絵になる。

リーを秘かに想うユー(ミシェール・ヨー)。二人の立場、今までの関係性、重ねた年齢等により、より秘めざるを得ない。そこが良い。
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ミシェール・ヨーはアクションでも躍動。

主役であろうリーが解毒剤の作成が間に合わずに死んでしまうのにはやや驚いた。
あらためて考えると、リーは完全なる主役ではないということだろうか。
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リーがユーへの秘めた想いを、死に際でようやく口にするこのシーンは悪くない。

ラスト、イェンとローが再び一緒になり、伝説に従い山から飛ぶところでエンディング。
これもまたしっくりくる終わり方ではあった。

空を飛び過ぎなければなあ…
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すいすい飛んでいるイェン。
こういう映像感性は、『少林サッカー』に通じるものがある。
上でも書いたが、日本における”戦隊モノ”のようなテンションなのかなあ。

 
最後にバージョン違いの、チラシデザインを紹介。
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日本版。タイトルに”グリーン”が入っているためか、緑基調。

原題: 臥虎蔵龍/Wo Hu Cang Long
英題: Crouching Tiger, Hidden Dragon
製作総指揮: ジェームズ・シェイマス、デヴィッド・リンド
製作: ウィリアム・コン、シュー・リーコン、アン・リー
監督: アン・リー
脚本: ワン・フイリン、ジェームズ・シェイマス、ツァイ・クォジュン
原作: ワン・ドゥルー『臥虎蔵龍』
撮影: ピーター・パオ
美術: イップ・カンティン
音楽: タン・ドゥン、ヨーヨー・マ
衣装: イップ・カンティン
特撮: ロブ・ホジソン
出演: チョウ・ユンファ(リー・ムーバイ)、ミシェール・ヨー(ユー・シューリン)、チャン・ツィイー(イェン、貴族の娘)、チャン・チェン(ロー、砂漠の盗賊のリーダー)、チェン・ペイペイ(ジェイド・フォックス)、ラン・シャン(ティエ氏、リーが剣を贈ろうとした相手)、リー・ファーツォン(ユー長官)、ハイ・イェン(ユー夫人)、ワン・ターモン(捜査官ツァイ、妻がジェイド・フォックスに殺された)、リーリー(メイ、ツァイの娘)
編集: ティム・スクワイアズ
アクション指導: ユエン・ウーピン
配給: ソニー・ピクチャーズ・クラシックス(米)
公開: 2000年5月16日(仏、カンヌ国際映画祭)、2000年11月3日(日)
上映時間: 120分
製作費: $17,000,000
興行収入: $213,525,736
 
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