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『ベイブ』に名前が似ているし、大統領、その夫人ともに地味なキャスティングだわ、パッケージ写真のもイケてないわってことで、内容の良さを知らなければ避けていた作品。

特に大統領を演じるケヴィン・クラインの地味さは特筆すべき点。
しかし、あなどるなかれ。彼にはそこから盛り返してくる魅力があるし、観客も自然と彼を応援してしまう。
彼の地味さこそが、この映画が大ブレイクしなかった理由でもあり、一方で後半の盛り上がりを支えているポイントでもある。

ストーリーもうまくできている。
政治家の私利私欲ぶり、閣議でもおかしい点だらけ、それでいて影響力はやたら大きいこともよくわかる。

「デーヴ 」のあらすじ

ボルティモアで小さな職業紹介所を経営するデーヴ・コーヴィック。彼の顔は大統領に瓜二つ。1度切りの代役として大統領の身代わりになるつもりが、大統領が脳卒中で倒れたため、引き続いて大統領を演じる羽目に。ことの重大さに悩むデーヴだったが、誠実でまじめな彼は、自ら大統領として政治の改革をしていく。大統領本人には愛想をつかしていた大統領夫人とも心が通じ合い始める。予想外の展開に大統領の取り巻きたちは彼を失墜させようと企むが・・・

以下、ネタバレも含みつつ、印象に残ったシーンを振り返る。

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まさか、アレグザンダー補佐官も、こんな頼りなさそうな男に出し抜かれるとは思わないだろう。見事なキャスティングだ。
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胸がすく、アレグザンダー補佐官との対峙シーン。

こうやって見ると、補佐官を演じるフランク・ランジェラはガタイが良く見えたが、デーブ役のケヴィン・クラインのほうが上背があることに気づく。

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最初はただのおばちゃんにしか見えなかったシガーニー・ウィーバーも、ファーストレディなんだと思って見ると、だんだん魅力的に見えてくる、不思議さ。

美味しい役柄だったのはSPのデュエイン。
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ラスト近く、救急車の運転席で、デーヴに語りかけるデュエインのセリフ。
「デーヴ、あなたのためなら死ねる」。
これにはグッと来た。
男女の愛よりも、嘘がなくて良いなあと。

にしても、まさか彼がヴィング・レームズだとはつゆほども思わず。
強い印象を残してくれた『パルプ・フィクション』の1年ほど前は、こんな感じだったのだ。

なんと、この監督は『ゴーストバスターズ』を撮った監督なのか。
そう言われると、人の好さ加減の描き方に、共通したものを感じる。

拾い物の、なかなかな良作だった。

製作総指揮: ジョー・メジャック、マイケル・C・グロス
製作: ローレン・シュラー・ドナー、アイバン・ライトマン
監督: アイバン・ライトマン
脚本: ゲイリー・ロス
撮影: アダム・グリーンバーグ
美術: J・マイケル・リヴァ
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
編集: シェルドン・カーン
出演:
ケヴィン・クライン/デーヴ・コーヴィック、ビル・ミッチェル大統領
シガーニー・ウィーバー/エレン・ミッチェル、大統領夫人
フランク・ランジェラ/ボブ・アレグザンダー大統領特別補佐官、自らが時期大統領になろうと画策
ケヴィン・ダン/アラン・リード大統領補佐官
ヴィング・レームズ(ヴィング・レイムス)/デュエイン・スティーヴンソン、大統領警護
ベン・キングスレー/ゲイリー・ナンス副大統領
チャールズ・グローディン/マーリー・ブラム、デーヴの友人、街の会計士、国家予算編成に協力させられる
フェイス・プリンス/アリス、職業斡旋所職員、恋人と1ヶ月ほど旅行に行くとデーヴが電話した相手
ローラ・リニー/ランディ、ホワイトハウススタッフ、大統領の浮気相手
ボニー・ハント/ホワイトハウスのツアー・ガイド
ジョン・マクラフリン/本人役
ジェイ・レノ/本人役
オリバー・ストーン/本人役
ベン・スタイン/本人役
ラリー・キング/本人役
アーノルド・シュワルツェネッガー/本人役
 
制作会社: ノーザン・ライツ・エンターテインメント、Lauren Shuler Donner Productions
配給: ワーナー・ブラザース
公開: 1993年5月7日(米)、1993年8月28日(日)
上映時間: 110分
興行収入: $63,270,710(米)
 
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