Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb

キューブリックのモノクロ映画。
ブラックコメディ。

ミスター・ビーンほどではないが、出てくるキャラクター出てくるキャラクターがデフォルメされており、大笑いではないが、ニヤリとさせられるシーンが散りばめられている。

尺も短く、気軽に見やすい作品といえよう。

ヒットラーに心酔するストレンジラブ博士曰く、「皆殺し爆弾」は、低レベルな核爆弾を保有している国でさえ簡単に作れる。解体しようとすると爆破する、攻撃されると爆破する。それこそが「皆殺し爆弾」の必須条件、と。それを作ることがなぜ容易かについては、ちゃんとした説明はなかったのが残念。

車椅子に座り、足以外にもなにかしらかの障害を抱えていそうな動きをするドクター。登場シーンは後半のほうだし、なぜ彼の名がタイトルになっているのか不思議ではある。確かにインパクトのある役柄ではあるが。

ドクターを演じるピーター・セラーズが、大統領とマンドレイク大佐も演じていることには全く気がつかなかった。

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お気に入りのシーンは、大統領がソ連の首相と電話で話すシーン。首相は泥酔しており、大統領は子どもをなだめるように話す。米ソの首脳の会話がこれかよ、と笑わせてくれる。

ラスト、”meet again” という歌詞の曲が流れながら、原爆の実験の映像が何度も映される。これには、自分が日本人だからというのもあるのか、ムカムカさせられた。
ふと思ったのは、これは本心からムカムカしているのか、それとも、日本人としてムカムカすべきという道徳観念からムカムカしているのか。本件については、どちらもある気はする。原爆で直接被害に合った方々が近い関係にいるわけではなくても、小さい頃から刷り込まれているものはやはりある。

ある意味花火のような、迫力のある映像を見て、嫌な気持ちになるのは、自分の頭に作られている原爆=悪のイメージが強いからなのだろう。

ストーリーとしては面白いし楽しめたが、いかんせん共感しづらく、驚きも少なかった。

なお、何かを狙っているこの邦題は、果たして寄与しているのだろうか。甚だ疑問。

製作・監督:スタンリー・キューブリック
出演:ピーター・セラーズ / ジョージ・C・スコット / スターリング・ヘイドン / キーナン・ウィン / スリム・ピケンズ / ピーター・ブル / トレイシー・リード / ジェームズ・アール・ジョーンズ
脚本:スタンリー・キューブリック / テリー・サザーン / ピーター・ジョージ
原作:ピーター・ジョージ
撮影:ギルバート・テイラー
美術:ケン・アダム
音楽:ローリー・ジョンソン
 
【世間の評価】 ※2016.1.21時点
CinemaScape: 4.1/5.0 (714人)  
Yahoo! 映画: 4.15/5.00 (229人)
IMDb: 8.5/10 (325,333人)
 
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