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昔一度は観た記憶があるが、TVで放映されたもので編集されていた気もするし、集中して観れなかった記憶もあるので、今回ディレクターズカット版をあらためて見ることに。

 
香港映画とはいえ、全編英語だったことに驚いた。
(観終ってから知ったが、英語は吹き替えだった。。。それに気づかないぐらいの吹き替えのクオリティの高さ)

ブルース・リーのカンフーが堪能できるのは当然として、ストーリー的にも、カンフーアクションの王道から外れてはいないので、観やすい作りにはなっている。

ただし、70年代という時代の問題か、もしくはリーや監督の好みゆえか、敵役全般の強さに物足りなさを感じた。良い悪役キャラクターもいただけに、もったいなく感じるシーンがチラホラと。

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意表を突かれたのは、闘っている最中のリーの過剰に気合いの入った表情。
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”顔芸”といってもいいほど。顎が強調される表情はなかなかのインパクトだ。

 
リーのほかに、二人の西洋人のカンフーマスター、ローパー(ジョン・サクソン)とウィリアムズ(ジム・ケリー)が登場。ウィリアムズのかなり力の入った70年代っぽい髪型がいかしてる。
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どちらかというとリーが無機質寄りのキャラクターなため、この二人は雰囲気、存在感ともに悪くなかった。

 
一方で敵役のボスであるハン(セッ・キン)はウィリアムズとの闘いからしてそうだったが、とても強そうに見えない。それはアクションシーンを見てもそう。
それゆえ、リーとのラストの闘いでも手に汗を握る感が少ない。鏡の間での闘いという設定は悪くないのだが。
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闘っていない時は威厳もあり悪くないのだが、髪を振り乱して戦う姿に魅力が感じられない。(しかし、実際は、セッ・キンはかなりのカンフーマスターらしく、撮影もスタントなく行われたのだとか。。。とてもそうは見えない)

手下の中で一番強そうなボーロ(ボロ・ヤン)も、ローパーに比較的あっさり負けてしまうのには、拍子抜けさせられた。
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ビジュアル的にはかなりインパクトがあるだけに、もったいない。

さらに言うと、ハンのボディガードであり、リーの姉を自死においやった男のオハラ(ロバート・ウォール)が、あっさりとリーに負けて死んでしまったり、先に情報組織が送り込んでいた女性(ベティ・チュン)も、捕らえられていた人々を牢から出すという大事な仕事は果たしたものの、あまり存在価値が感じられなかったりと、脚本・演出に物足りなさが残った。

 
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なお、ヌンチャクシーンは有名だが、実際はヌンチャクで闘うシーンは非常に短かった。

 
最後にバージョン違いのチラシデザインを2つ。
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背景白バージョン。リーがロープでぶら下がっているのがチャーミング。

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こちらは、公開当時の日本版。リーのバランスが悪く見える。

 
<<追記>>
てっきりブルース・リーの役名が”ドラゴン”なので、このタイトルなのかと思い込んでいたが、よくよく考えると彼の役名はリーで、そういうわけではなかった。
実際は、英題の”Enter The Dragon”は中国語「猛龍過江」の意訳だという。「猛龍過江」を直訳すると「河を越えるドラゴン」のような意味だろうか。

製作: フレッド・ワイントローブ / ポール・M・ヘラー
監督: ロバート・クローズ
脚本: マイケル・オーリン
撮影: ギルバート・ハッブス
美術: ジェームズ・ウォン
音楽: ラロ・シフリン
衣装: ルイス・シェン
出演: ブルース・リー(Lee) / ジョン・サクソン(Roper) / ベティ・チュン(Mei Ling) / ジム・ケリー(Williams) / セッ・キン(Han) / アンジェラ・マオ(Su Lin, Lee’s sister) / コク・リーヤン / ロイ・チャオ(Shaolin Abbott) / ロバート・ウォール(Ohara) / ボロ・ヤン(Bolo) / アーナ・カプリ(Tania) / ジェフリー・ウィークス(Braithwaite, British Intelligence Agency)
製作会社: コンコルド・プロダクション
配給: ゴールデン・ハーベスト(香港)、ワーナー・ブラザーズ(米、日)
公開: 1973年10月18日(香港)、1973年12月22日(日)
上映時間: 98分(英語版)
 
【世間の評価】 ※2016.10.3時点
CinemaScape: 3.7/5.0 (576人) 
Filmarks: 3.8/5.0 (3,072人) 
Yahoo! 映画: 4.27/5.00 (350人)
IMDb: 7.7/10.0 (78,165人)
Rotten Tomatoes(Critics): 7.8/10.0 (44人)
Rotten Tomatoes(Audience): 3.9/5.0 (104,642人)
 
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