フェイスオフ

昔から、いつか見よういつか見ようと思い続けていた作品。しかし、もしかしたら、どこかで一度観たことがあったかもしれない、、、と観ながら思い始めた。

ストーリーも知っているような、そうでもないような。(後々わかったこととして、やはり観たことがった。。。ボケが止まらない 涙)

でも、そんなことは、この際どうでもいい。

何度観ようがいいものはいい。
脚本がピカイチ。
ジョン・ウーならではのガンアクションも、さすがのエンターテインメント性の高さ。

かたや冷酷非道なテロリスト、かたやFBIの捜査官である、トロイ(ニコラス・ケイジ)とアーチャー(ジョン・トラヴォルタ)とが闘い、途中入れ替わりまた闘い、そして最後に果たして元に戻れるのか…という内容。

この設定が絶妙。
(高い医療技術がこれを可能にしているわけだが、そこは現実味がないからがゆえか、結構あっさりと描かれている。)

アーチャーが手術を受けて鏡で自分の顔を見たら、当たり前だが、にっくき敵のトロイの顔がそこにある。わかってはいるけれど、実際にそれを眼前にすると、湧き上がってくる怒りと気持ち悪さと苛立ちで、いてもたってもいられなくなる。

すぐに刑務所に入り、服役している弟のポラックス(アレッサンドロ・ニヴォラ。ロシア系の知的犯罪然とした風貌がナイス)から爆弾を仕掛けている場所を聞き出そうとする。

以下、ネタバレあり。

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なんとか聞き出し、お役御免となりそうなところで、昏睡状態だったはずのトロイが意識を取り戻し、仲間を電話で呼び出し、医者に手術をさせ、その医者や手術をしたことを知っている捜査官らを殺害する。
(捜査官役の一人に、「バグダッドカフェ」で印象深いCCH・パウンダーがいるが、相変わらずパンチ力のある風貌。すぐに死んだのは残念)

期間限定で刑務所に入ったはずのアーチャーのもとへ、自分の顔をつけたトロイが面会に行き、お前は死ぬまで刑務所だと告げる。

アーチャーが世に真実を知らしめ、刑務所から出るためには、自ら身の潔白を証明するしかない。となると、手段は脱獄しかない。
所内での看守との戦闘は、脱獄を一緒にしようとする仲間がマシンガンをぶっ放したりとかなり働いてくれたおかげでなんとか乗り切る。屋上に出ると、そこが海に浮かぶ要塞のような場所だということがわかるが、ヘリが乱射してくるため、海に飛び込む。
おいおい、大丈夫かよと思っていると、次のシーンではあっさりと街中に出ている。
このあたりの描写の省き方も、潔いのか手抜きなのか、なんとも言いづらいところ。

アーチャーは、トロイの仲間らのアジトにたどり着き、協力を仰ぐ。仲間にキツいドラッグを渡されそれを一気に平らげてヘロヘロになるあたりで、ドキドキさせられる(が、何もない)。
そこに、元恋人のサーシャ(ジーナ・ガーション)とトロイの絡みが入る。ジーナ・ガーションは登場シーンはさほど長くはないが、魅力を振りまいている。

一方トロイは、自分が知っている犯罪組織情報を活用し、FBIでの成績を上げたり、本来はアーチャーの妻であるイヴ(ジョーン・アレン)と、当たり前だが当然のように夜を共にしたりとやりたい放題。部下からは、アーチャーは脱獄に失敗して死んだと聞かされるが信じず、トロイの仲間のアジトを襲う。

アーチャーはそこでも生き延び、間を縫って、そのままの顔で自宅に立ち寄る。出くわしたイヴは当然恐怖におののく。安心させようと思い出話をするが、イヴは信じきれない。

トロイは、心臓病を患っているFBIの口うるさい上司を殺害。その葬式が執り行われた教会で、仲間も含め再び戦闘が繰り広げられる。
そして、二人でのモーターボートでの闘いへと移行。ジョン・ウーはカーチェイスじゃ飽き足らないのだろう。

ラスト、トロイは自分が殺されることを悟るが、自ら顔に深い傷をつけ、アーチャーに顔の手術を受けさせないよう試みる。が、結局手術はできてしまうという。。。

 
中核をなす仕掛けやアイデアが素晴らしく、かつアクションの派手さに目が奪われてしまうが、こうやって細かいところを振り返っていくと、雑な扱いの部分も多いことに気づく。
よくよく考えると、声は似せられても、話し方や話す内容はまったく違うはずで、もっと違和感満載な反応をされるはずなのだ。

そこも含めて愛せる気はする、愛おしいジョン・ウー作品。

 
<<追記>>
解説を読んで初めて知ったが、戦闘シーンの前に鳩が舞うのは、ジョン・ウーのお決まりなんだとか。よくよく考えると、変わった演出ではある。

また、昔のメモを見返すと、数年前に初めて本作を観た時は、どうやら内容にたいして惹かれなかったらしい。トラボルタとニコラス・ケイジの、それぞれの演技の内容を客観的に見たりして。今回も演技についてはもちろん考えたが、それ以上に内容を楽しもうという気持ちが湧いてきたのが違いだろうか。

内容的に若い時のほうが高く評価しそうな映画のような気はするが、観た時のコンディションの影響もあったのか、不思議な結果となった。

製作総指揮:マイケル・ダグラス / ジョナサン・D・クレイン / スティーヴン・ルーサー
製作:テレンス・チャン / クリストファー・ゴドシック / ラウル・ジュリア・レヴィ / バリー・M・オズボーン / デヴィッド・パーマット
監督:ジョン・ウー
脚本:マイク・ワーブ / マイケル・コラーリー
撮影:オリヴァー・ウッド
美術:ニール・スピサック
音楽:ジョン・パウエル
衣装:エレン・マイロニック
特撮:リチャード・ホランダー / ボイド・シャーミス / リチャード・ザロ
出演:ジョン・トラヴォルタ / ニコラス・ケイジ / ジョーン・アレン / アレッサンドロ・ニヴォラ / ジーナ・ガーション / ドミニク・スウェイン / ニック・カサヴェテス / ハーヴ・プレスネル / コルム・フィオール / ジョン・キャロル・リンチ / CCH・パウンダー / ロバート・ウィズダム / マーガレット・チョー / ジェイミー・デントン / マット・ロス / クリス・バウアー / マイルズ・ジェフリー / トーマス・ジェーン / デヴィッド・マッカーリー / トミー・J・フラナガン / ダナ・スミス
 
【世間の評価】 ※2016.2.15時点
CinemaScape: 3.6/5.0 (1,058人)  
Yahoo! 映画: 4.33/5.00 (522人)
IMDb: 7.3/10 (275,452人)
 
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