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久しぶりにミュージカルものに手を出した。

 
1960年代、黒人差別が色濃く残るボルチモアが物語の舞台。

そんな単純なものじゃないよと笑われるかもしれないが、ダンスと恋を通じて黒人と白人が通じてあっていくさまには、観ていてワクワクさせられるし、笑顔になる。
白人のかっこよさ、可愛さと、黒人のかっこよさ、可愛さがどちらも楽しめる。

どちらかというとミュージカルは苦手な自分だが、それでも馴染めたのは、ひとえに主演のトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)にある。
映画冒頭での登場から早々に歌いだすが、踊る姿はもちろん、道を横断する際などにどしどし走る姿のコミカルさに、つい微笑んで、優しい気持ちになってしまう。人選が素晴らしい。
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すべては、このニッキー・ブロンスキーが引っ張っている。デビュー作だとは思えない、堂々とした演技っぷり。
なぜかこの子を見ていると矢口真里を思い出した。体型とかはもちろん違うが、なんか似ている。

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数多く登場するダンスシーン。いずれも楽しませてくれるが、特にボルチモアローカルのTVショーでのダンスがピカイチ。
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このショーのシーンはワクワクする。当時のアメリカはこういう演出が本当にうまい。

また、何度見ても黒人ダンサーたちの動きが見事。男性はもちろん、目を引かれたのは女性三人組の動きのキレ。
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登場時間は短いが強いインパクトがあった、この黒人女性3人のキレッキレのダンス。リズム感に加え骨格の違いもありそう。
日本語訳では「ブラックデー」とされていたが、実際は背景にあるとおり「ニグロデー」。当時の時代性が強く出ている大事な部分のはずだが、現在に配慮されたのだろう。

 
母親のエドナ役は男が演じているのはすぐわかったが、これがトラボルタだと気づくまでに時間がかかった。
旦那のクリストファー・ウォーケンと踊る姿がチャーミング。トラボルタ本来のキレキレのダンスは封印して、しっかり太った女性の踊りに徹していた。
ラスト近くのスタジオでの踊りは力強かったが。
クリストファー・ウォーケンも、ファットボーイスリムの「Weapon Of Choice」PVでの踊りを思い出させてくれた。
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観ている最中はさして気にならなかったが、こうやって静止画になってしまうと、トラヴォルタだと思って顔をじっと見ると、不思議な気持ちになる。

 
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クイーン・ラティファの存在感は画面に落ち着きを与えていた。

 
食わず嫌いをせずにミュージカルものも観てみてよかった。人種差別が題材の一つではあるから日本でよりも、アメリカでの評価が分れそうな作品ではある。

 
最後に、バージョン違いのチラシデザインを。
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こちらは、ジョン・トラヴォルタを押し出している。ニッキー・ブロンスキーは写真の上に名前すら書かれていない。

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日本版。自分がトラヴォルタ押しのデザインが好みじゃないというのあるが、これはこれで悪くない。

監督: アダム・シャンクマン
脚本: レスリー・ディクソン
製作: ニール・メロン、クレイグ・ザダン
製作総指揮: トビー・エメリッヒ、ジョン・ウォーターズ、他
出演: ニッキー・ブロンスキー(Tracy)、ジョン・トラヴォルタ(Edna)、ミシェル・ファイファー(Velma)、クリストファー・ウォーケン(Wilbur)、クイーン・ラティファ(Motormouth Maybelle)、アマンダ・バインズ(Penny Pingleton)、ブリタニー・スノウ(Amber, Velma’s daughter)、アリソン・ジャネイ(Prudy Pingleton, Penny’s mom)、ジェームズ・マースデン(Corny Collins, TV program’s host)、ザック・エフロン(Link Larkin, Tracy’s boyfriend)、イライジャ・ケリー(Seaweed, Penny’s boyfriend)、テイラー・パークス(Little Inez Stubbs, Maybelle’s daughter, Seaweed’s younger sister)、ジェリー・スティラー(Mr. Pinky, owner of a big-size dress shop)、ポール・ドゥーリイ(Mr. Spritzer, main sponsor of The Corny Collins Show)、ジェイン・イーストウッド(geography teacher)、ジョージ・キング(history teacher)
音楽: マーク・シェイマン
撮影: ボジャン・バゼリ
編集: マイケル・トロニック
配給: ギャガ
公開: 2007年7月20日(米)、2007年10月20日(日)
上映時間: 117分
 
【世間の評価】 ※2016.11.22時点
CinemaScape: 3.9/5.0 (112人) 
Filmarks: 3.8/5.0 (17,809人) 
Yahoo! 映画: 4.23/5.00 (1,373人)
IMDb: 6.7/10.0 (99,941人)
Rotten Tomatoes(Critics): 7.8/10.0 (215人)
Rotten Tomatoes(Audience): 3.9/5.0 (762,899人)
 
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