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この作品の存在はつい最近まで知らなかったが、著しく高い評価を得ていることを知り、見てみることに。

 
冒頭、物語の舞台となる島が置かれている状況がつかめず少しだけ戸惑ったが、すぐに追いつくことができた。

少年の成長物語の王道的なストーリー。
話が複雑ではないため、世代を超えて楽しみやすい作りになっている。

「ヒックとドラゴン」のあらすじ

長きにわたってバイキングとドラゴンとの戦いが続いているバーク島。そこでは、幼い頃からドラゴンを倒すための訓練に励み、ドラゴンを倒して初めて一人前のバイキングと認められる。鍛冶屋で修業中のひ弱な少年ヒックは、バイキングのリーダー、ストイックの息子でありながら、意欲はあるものの、やることなすことうまくいかず、仲間からも父親からも落ちこぼれとみなされていた。
そんなある晩、ヒックは自作の投擲機で、伝説の最強ドラゴン「ナイト・フューリー」をうち落とす。ナイト・フューリーを倒せばきっと誰もが認めてくれるはずだが、森の中で傷ついて飛べなくなったドラゴンを見つけても、ヒックはとどめをさすことができない。彼はそのドラゴンを「トゥース」と名づけ、互いに警戒しながらも次第に心を通わせていく。やがて、ドラゴンが決して自分たちの思っていたような恐い存在ではないと気づき始めるヒックだったが…。

あまり自分がアニメ映画を見ないからというのもあるが、CGアニメーション技術の高さには目を見張るものがあった。
明らかにアニメーションなのだが、ところどころ実写の映像っぽさも感じられ、ワクワクさせられるのだ。
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特に、ドラゴンのトゥースとの飛行シーンは爽快感抜群!
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トゥースの造形は、可愛らしすぎず、ベタなドラゴンっぽさもなく、絶妙なデザイン。感心させられる。

メインのターゲットを子ども世代に置いているから仕方がないことだが、ストーリーに深みは感じられず、驚きは少ない。
この点で、高い評価をつけるにはいたらなかった。

世の評価を見るに、3Dで観ないとこの映画を正しく楽しんだことにはならなそう。私は2Dで自宅TVで観ての評価だということを付記しておく。

以下、ネタバレも含みつつ、印象に残ったシーンを振り返る。

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ヒックが悩みの種の、父ストイック。
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リーダーらしい恰幅の良さで、強い存在感を放っていた。

ヒックのガールフレンド的な存在のアスティ。
彼女は前半部では、ヒックをバイキング見習いのライバルとして見ており、常にケンカ腰。それがヒックの能力を認め、少しずつ態度が変わってくる。
(むしろ、変わりすぎな気もする。)
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主張の強いアスティが、ヒックとの関係性では終始主導権を握る。
はたいたり、キスしたり。微笑ましい二人。

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憎めない、バイキング見習いの仲間たち。最初はライバル関係ではあるが、最終的には、ヒックとトゥースが巨大ドラゴンを倒すのに力を貸してくれる。
『ドラえもん』ほどの強い友情関係は感じられないが、大枠は同じ構図だ。

ドラゴンは何種類も登場する。これは観客の少年たちのマニア心をくすぐるためだろうか。
個々の種類や特徴まで把握できればなお面白く観れたのかもしれないが、一度観ただけでは頭に入ってこなかった。
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トゥースだけでなく、他のドラゴンたちも、個性的な造形。邪悪といえば邪悪にも見えるし、可愛げあるといえば可愛げあるようにも見える。

 
ドラゴン島での巨大ドラゴンとの闘いは見所の一つだとは思うが、ヒックとトゥースのコンビで、比較的あっさりと倒せてしまうのには、やや拍子抜け。

なお、主人公の名前の”ヒック”だが、吹き替え版ではなく字幕版で観たため、彼の名前が呼ばれるたびに、”ヒック”ではなく”ヒカップ”と聞こえるなあと思っていたら、英語の名前はHiccupだった。
hiccupはしゃっくりを表す音でもあるから、日本のしゃっくりの音である”ヒック”という名にしたということらしい。
ナイトフューリードラゴンの”トゥース”も、英語ではToothless、つまり”歯無し”という名前。トゥースだと完全に逆の意味になるが、”トゥースレス”よりも”トゥース”のほうが日本人にとってはスっと頭に入ってくる。
“ヒカップとトゥースレス”や”ヒカップとドラゴン”よりは、”ヒックとドラゴン”のほうが収まりがいいということに異論はない。

原題を直訳すると”ドラゴンのトレーニング方法”。よくこの原題のタイトルで、英語圏でヒットしたものだ。

 
最後に、バージョン違いのチラシ・DVDパッケージデザインを紹介。
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日本語版。
「少年はドラゴンに翼を与え、ドラゴンは少年に勇気を与えた」
「一緒だから強くなれる」
「弱虫バイキング・ヒックと傷ついたドラゴン・トゥース 秘密の友情から奇跡が始まる」
つくづく、日本っぽい宣伝文句だこと。

製作総指揮: クリスティン・ベルソン、ティム・ジョンソン
製作: ボニー・アーノルド
監督: ディーン・デュボア、クリス・サンダース
脚本: ディーン・デュボア、クリス・サンダース、ウィル・デイヴィス
原作: クレシッダ・コーウェル
美術: キャシー・アルティエリ
音楽: ジョン・パウエル
出演: ジェイ・バルチェル(ヒック)、ジェラルド・バトラー(ストイック、父)、アメリカ・フェレーラ(アスティ)、クレイグ・ファーガソン(ゲップ、鍛冶屋、ヒックの師匠)、ジョナ・ヒル(スノット)、クリストファー・ミンツ・プラッセ(フィッシュ、大柄なバイキング見習い、知識は豊富)、クリステン・ウィグ(ラフ、双子、少女)、T・J・ミラー(タフ、双子、少年)、フィリップ・マクグレイド
編集: ダレン・T・ホームズ
製作会社: ドリームワークス・アニメーション
配給: パラマウント/DW(米)、パラマウント(日)
公開: 2010年3月26日(米)、2010年8月7日(日)
上映時間: 98分
製作費: $165,000,000
興行収入: $494,878,759
 
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