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いわずと知れた宮崎駿氏が監督する超有名作品ではあるが、元来私はジブリ作品があまり得意ではない。

ジブリファンが絶賛する「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」はだいぶ昔に観たものの、あまりピンと来なかったし、「魔女の宅急便」「平成狸合戦ぽんぽこ」「となりのトトロ」「もののけ姫」「耳をすませば」についても強い印象は残っていない。
強いていえば、「おもひでぽろぽろ」「千と千尋の神隠し」には好印象を抱いている程度。

しかし、公開当時の人気の高さ、動員人数の多さでいまだに話題に上がる本作は、いずれ見ないわけにはいかないだろうと思っており、ようやく観る機会に恵まれた。

 
しかして、結論からいうと、ジブリ作品が自分に合わないことを再認識する結果となった。

健全過ぎる嫌い。もう少し邪悪なところがあるほうが自分好みなのだろう。
もちろん登場人物の中に邪悪さは潜んでいるが、最終的には綺麗にまとめられてしまう。
そこがどうも肌に合わず。

細かいところでいうと、ソフィーがラスト近くで、みんなにやたらとキスをするのにもやや違和感あり。

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強く印象に残ったのは、脇を固めるキャラクター達。
カルシファー、荒地の魔女、カブ、マルクル、ヒン、etc…
特に、カルシファーはツボだった。その名前もいいし、ソフィーとの絡みは楽しめた。
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卵の殻を食べつつ、ベーコンと卵を焼くカルシファー。
こういった、細かい設定、描写能力の高さには舌を巻く。そこについては、先日観たばかりの『トイストーリー2』に通じるものがある。

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ソフィーがサリマンの屋敷から一緒に連れ帰る、荒地の魔女とヒン。この二つのキャラクターは造形も見事。

ハウルは全般的に印象が薄い。

ソフィーは、宮崎作品にありがちな、強い前向きさにやや白けてしまうことが多かった。魔法で老婆に変えられてしまい、鏡を見て、ウロウロしながら「落ちつかなきゃ、落ちつかなきゃ」という姿の可愛らしさは印章に残ってはいるが。

なお、声優をつとめる倍賞千恵子もキムタクも大泉洋もまったくわからなかった。美輪さんだけはわかりやすすぎたが。
カルシファーの我修院はそう言われてみればそう、納得。

一番注目すべきであろう城の造形についても、「おぉっ」とは思ったが、感動するほどでもなく。タイトルからして城が動くことは想像できていたから、期待値が高すぎだのだろう。

製作: 鈴木敏夫
監督: 宮崎駿
脚本: 宮崎駿
原作: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
撮影: 奥井敦
美術: 武重洋二 / 吉田昇
音楽: 久石譲
主題歌: 倍賞千恵子「世界の約束」
配給: 東宝
公開: 2004年11月20日(日)
上映時間: 119分
声の出演: 倍賞千恵子(ソフィー) / 木村拓哉(ハウル) / 美輪明宏(荒地の魔女) / 我修院達也(カルシファー) / 神木隆之介(マルクル) / 伊崎充則(小姓、サリマンに仕える) / 大泉洋(カブ) / 大塚明夫(国王) / 原田大二郎(ヒン) / 加藤治子(サリマン) / 香月弥生(レティ、ソフィーの妹) / 八十川真由野(ファニー、ソフィーの義母)
 
【世間の評価】 ※2016.10.31時点
CinemaScape: 3.2/5.0 (395人) 
Filmarks: 3.7/5.0 (53,327人) 
Yahoo! 映画: 3.68/5.00 (2,076人)
IMDb: 8.2/10.0 (219,520人)
Rotten Tomatoes(Critics): 7.5/10.0 (171人)
Rotten Tomatoes(Audience): 4.1/5.0 (254,291人)
 
@BD