interstellar

ゼロ・グラビティ」以来に観る宇宙もの。

近未来のアメリカが舞台。
食糧が不足し、砂嵐が吹き荒れ、軍はなくなり、農業に力を入れている。
砂漠化が進み作物は育ちにくく、人類滅亡のカウントダウンがはじまっている。

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何かに導かれるように、元NASAのパイロット(マシュー・マコノヒー)が、秘密裡に進められている人類の移住先の惑星を探すプロジェクトに組み込まれる。

ブラックホールあり、ワームホールありの宇宙世界。
得体の知れない機器で冬眠するように眠ったり、宇宙と地球の一般相対性理論に基づいての年齢のとりかたの違いだったり、もうちょっとこの分野に詳しいほうがきっとより面白いのだろう。

「ゼロ・グラビティ」もそうだったが、宇宙船が高速回転したり、激しく揺れたりする中で、気を失ったり、吐いたりしたりせずに操縦できる能力は、究めて重要なんだろうなと思わされた。
そして、決断する際の、ベースとなる知識と、冷静な判断力。
自分の命や近親者の命と引き換えに、人類の進歩につながるかもしれない何かのトレードをしなければならないのだから。

この話も、宇宙が舞台で、技術的な側面はあるものの、話の中心は家族だったり、恋人だったり、宇宙での孤独だったり、使命感だったり、誘惑だったりと人間の話。
アン・ハサウェイ演じるブランドが愛を持ち出すところでは、やや鼻白んでしまったが、それが人間たる所以。

冷静に判断できる仲間として、高性能なロボットが用意されていることで、ウェットになり過ぎずバランスが保たれている。

肝となる5th dimentionの本棚のシーン。父親が苛々するのもわかるが、違和感もあり。

ラスト、ブラックホールの量子データを伝えられた娘マーフ(ジェシカ・チャステイン)の貢献もあり土星近辺にて、死期が迫る娘と父(本来は120歳を超えているが、宇宙にいたため40歳前後)が感動の再会をとげる。

ここで終わっても、文句のつけどころはあるが、見応えがある映画だったなと思ったと思う。

しかし、娘の最期を父が看取るのではなく、別の惑星で応援を待っているブランドを助けにいってと娘に言われ、父は飛び出していく。
そこで、エンディング。
この終わりだったことで、評価がさらに上がった。

ベタなんだけれども、落とし所としてスッキリしていて、かつ良い驚きがあるエンディングって、好感度がどうしても上がってしまうもの。

ところで、「2001年宇宙の旅」から「アポロ13」や、「ゼロ・グラビティ」、そしてこの作品まで宇宙を題材とした大作は多い。
それらを見て、確かに面白いとは思うが、たいがい世間評より自分の評価は低いことが多い。
宇宙モノは世間の評価がより高くなる傾向があるように感じる。
それはロマンなのか、知的好奇心なのか。

自分自身を考えると、知的好奇心は人並みにあるほうだと思うが、宇宙に対してはあまりないんだなということが、この作品を観ながらあらためて感じた。

全体的に、エンディングを含めやたらヒューマンな感じが良くもあるし、悪くもある。

もやもやしたものは残るが、ただ一つ言えるのは2時間40分を超す長尺が、長く感じないほど惹きこまれる作品だということ。
それだけで評価に値する作品だと思う。

監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー / アン・ハサウェイ / ケイシー・アフレック / ジェシカ・チャステイン / エレン・バースティン / マイケル・ケイン / マッケンジー・フォイ / ティモシー・シャラメ / ジョン・リスゴー / デヴィッド・オイロウォ / ウェス・ベントリー / ウィリアム・ディベイン / コレット・ウォルフ / リー・ケアンズ / ダヴィド・ギャジ / マット・デイモン / ビル・アーウィン
製作総指揮:ジョーダン・ゴールドバーグ / ジェイク・マイヤーズ / キップ・ソーン / トーマス・タル
製作:エマ・トーマス / クリストファー・ノーラン / リンダ・オブスト
脚本:ジョナサン・ノーラン / クリストファー・ノーラン
撮影:ホイット・ヴァン・ホイットマ
美術:ネイサン・クローリー
音楽:ハンス・ジマー
衣装:メアリー・ゾフレス
 
【世間の評価】 ※2016.1.21時点
CinemaScape: 4.1/5.0 (72人)  
Yahoo! 映画: 4.17/5.00 (3,659人)
IMDb: 8.6/10 (821,781人)
 
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