k-pax

まず、変わったタイトルが気になる作品。自分だけかもしれないが、90年代の邦画『水の旅人』と混同しがちなのだ。

そして、タイトルだけでなく、ストーリー自体もやや変わっている。

ケヴィン・スペイシー演じるプロートは本当に他の惑星(K-PAX)から来たのか。7月27日にK-PAXに本当に帰ってしまうのか。
それを常に意識しながら観る事になる。

観終って思い返すと、その特殊な役柄ゆえ当然ではあるが、頭に浮かぶのはケヴィン・スペイシーのシーンばかり。

以下、印象に残ったシーンを振り返る。

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皮ごとバナナをむしゃむしゃ美味しそうに食べるプロート。単純ながらも彼の地球人離れした特性をうまく表しているシーンだ。

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天文学者らを相手に、地球人にとっては謎となっていた軌道をさらさらっと描き上げる、胸がすくシーン。

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ところどころでなんともいえない表情をする。ケヴィン・スペイシーの力量が節々に感じられる。

 
ジェフ・ブリッジスも、印象は薄いものの、悪くなかった。
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ビッグ・リボウスキ』の役が特殊なだけで、彼は本来こういう役がうまいのかもしれない。本作では、面白みはあまりないキャラクターではあったが、ケヴィン・スペイシーの引き立て役としては責務を全うしていた。

 
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脇役の中では強い印象を与えてくれたハウイーを演じるデヴィッド・パトリック・ケリー。青い鳥を探しているシーン。

 
ストーリー的には、プロートがK-PAXから来たのかどうかという大事なポイントにつき、うまいバランスで話を展開させており、緊張感を最後まで途切れさせない作りとなっている。

ただし、その中で、”ロバート・パーカー”という存在が唐突に出てくるのが気になった。落としどころも、まあ悪くはないのだが、ラストの展開が急に感じられて、味わいが薄くなってしまったような気がする。

監督: イアン・ソフトリー
脚本: チャールズ・リーヴィット
原作: ジーン・ブリュワー
製作: ローレンス・ゴードン、ロイド・レヴィン、ロバート・F・コールズベリー
製作総指揮: スーザン・G・ポロック
出演: ケヴィン・スペイシー(プロート)、ジェフ・ブリッジス(マーク・パウエル博士)、メアリー・マコーマック(レイチェル・パウエル)、アルフレ・ウッダード(クラウディア・ヴィラー博士)、デヴィッド・パトリック・ケリー(ハウイー、眼鏡の患者)、ソール・ウィリアムズ(潔癖症の患者)、ピーター・ゲレッティ(匂いが気になる患者)、セリア・ウェストン(患者、化粧濃い)、アジェイ・ナイデュ(Dr. Chakraborty)、トレーシー・ヴィラール(Maria)、Melanee Murray(Bess、Protが連れていく患者)、ジョン・トールズ=ベイ、キンバリー・スコット、コンチャータ・フェレル(注射を打とうとする)、ヴィンセント・ラレスカ、マーク・クリストファー・ローレンス、ブライアン・ハウ(Steve、マークの義弟)、メアリー・マーラ、アーロン・ポール(Michael Powell、マークの前妻との間の息子)、クラーク・ピーターズ(Homeless Veteran、冒頭に登場)、ウィリアム・ラッキング(Sheriff)
音楽: エド・シェアマー
撮影: ジョン・マシーソン
編集: クレイグ・マッケイ
製作会社: サミット・エンターテインメント、ユニバーサル映画、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
配給: ユニバーサル・ピクチャーズ(米)、日本ヘラルド映画(日)
公開: 2001年10月26日(米)、2002年4月13日(日)
上映時間: 120分
製作費: $68,000,000
興行収入: $65,001,485
 
【世間の評価】 ※2017.1.1時点
CinemaScape: 3.4/5.0 (141人) 
Filmarks: 3.6/5.0 (562人) 
Yahoo! 映画: 3.97/5.00 (131人)
IMDb: 7.4/10.0 (152,152人)
Rotten Tomatoes(Critics): 5.1/10.0 (139人)
Rotten Tomatoes(Audience): 3.2/5.0 (79,181人)
 
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