lamaisondehiiko

名前はだいぶ前から知っていて気になっていた作品。ようやく観ることができた。

 
DVDパッケージの、オダギリジョーと柴咲コウ(やはり目がいい!)のイメージが強かったので、まさかLGBTがガッツリ絡んでいる話とは思わなかった。

しかし、確かにビジュアル的にアクの強いゲイの面々が登場はするものの、この映画は何と言っても柴咲コウを中心に回っている。
個人的な嗜好によることは重々わかってはいるが、どうしても彼女に注目しまう。

結果的には、柴咲コウを楽しむための映画としては及第点。
しかし、それ以外の部分、映画そのものについては不満が残った。

以下、ネタバレあり。

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ストーリーの骨子はともかく、細かいところで違和感を感じる部分がいくつかあった。

一つは、柴咲コウ演じる吉田沙織のキャラクター設定。
メゾン・ド・ヒミコの面々とつき合いが浅い段階で、”ピキピキピッキー”のくだりで唐突に仲良くなるし、山崎(青山吉良)とのコスプレも楽しみ過ぎ。
オンオフの切り替えが激しいという設定だとは思うが、受け入れがたい。

ゲイ達を毛嫌いしていた中学生(田辺季正)が、突然一人でゲイ側に立つのも納得しずらい。

そして何よりも、違和感の最たるものは、メゾン・ド・ヒミコの面々でダンスホール的なところに繰り出すシーン。
その場にいる客らが、同じ振り付けで踊り出すあたりで嫌な予感はしていたが、ヤマザキ氏の元部下(大河内浩)と沙織の、見てるほうが恥ずかしくなる低レベルの口喧嘩。そのフォローをするオダジョー演じる岸本にも対応にクールさがなく、ある意味リアルではるが、それがなおさら嫌な気分にさせられた。
そして、インド映画に影響を受けたのか、唐突に皆んなでの振り付けつきのダンスが始まる。。。この一連が耐えがたかった。

逆に言えば、このダンスホールのくだりがなければ、おおよそは落ち着いて見れる映画ではあった。

ということで、特に途中からは、自分にとっては完全に柴咲コウを楽しむための映画となってしまった。

全般的に、あまりイケていない感じの沙織を演じる彼女は新鮮だった。
2人と2度ずつ、計4度あるキスシーンにも注目。
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オダジョーとダンスホールでキスしてから急に色気が増すのにはベタ過ぎるきらいはあるが、可愛かったので許そう。
逆にいうと、ここ以外は可愛さは抑えるメイク仕様ってわけだ。
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存在感が強い細川専務(西島秀俊)とのキスシーン。表情がナイス。

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卑弥呼を演じる田中泯のゲイとしての演技は完成されていて違和感ゼロ。だから印象には残らない。これって凄いことだ。
彼と娘の沙織との関係性や、会話のやり取りは悪くなかった。

ルビイ(歌澤寅右衛門)が脳卒中で倒れた後に、上半身裸の垂れた乳のビジュアルには地味に衝撃を受けた。ゲイの人々が年老いた時にどう扱われてしまうかなんて今まで考えたこともなかったが、彼の処遇を通して、その切実感も伝わってきた。

本作は、『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督によるものだが、そういえばどちらも海辺の印象がある。監督の好みだろうか。ハッピーエンドじゃなくても、海辺の話っていうだけで、悲しみの湿度が少し弱まるような気はする。

 
最後にバージョン違いの、チラシデザインを。

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人気者の二人を押し出さず、オシャレな外観押し。

監督: 犬童一心
脚本: 渡辺あや
製作: 久保田修 / 小川真司
製作総指揮: 椎名保 / 三木裕明
音楽: 細野晴臣
撮影: 蔦井孝洋
衣裳: 北村道子
編集: 阿部亙英
出演: オダギリジョー(岸本春彦)、柴咲コウ(吉田沙織)、田中泯(卑弥呼)、西島秀俊(細川専務)、歌澤寅右衛門(ルビイ)、青山吉良(山崎)、柳澤愼一(政木、元教員)、井上博一(高尾、背中に刺青)、森山潤久(木嶋、半田の経営する会社の元社員)、洋ちゃん(キクエ、女装のゲイ)、村上大樹(チャービー、メゾン・ド・ヒミコで働くゲイの若者)、高橋昌也(半田、パトロン爺さん)、大河内浩(ダンスホールでの口論相手)、中村靖日(ダンスホールにいた若い男)、村石千春(エリナ、沙織の同僚)、久保麻衣子(昌子、沙織の同僚、新入り)、田辺季正(中学生)
配給: アスミック・エース
公開: 2005年8月27日(日)
上映時間: 131分
 
【世間の評価】 ※2016.11.11時点
CinemaScape: 3.5/5.0 (121人) 
Filmarks: 3.7/5.0 (8,290人) 
Yahoo! 映画: 3.88/5.00 (589人)
IMDb: 7.0/10.0 (440人)
Rotten Tomatoes(Critics): -/10.0 (-人)
Rotten Tomatoes(Audience): 3.8/5.0 (328人)
 
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