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タイトルもいいし、出演者も気になるメンツだし、まあまあ好きな是枝監督作だし、期待していた作品。

いろんな見方をしてしまう作品。

子どもを取り違えることの罪の重さ。
その事実を前にしても、弁護士を立てて強気な病院。
いや、それは弁護士の仕事だから当たり前なのかもしれないが。。。

腹いせに子どもを入れ替えた看護師。
時効は五年という短さ。

独立した親子関係で、絵に書いたようなエリートの一家と、仕事は儲かってなさそうだが、家族との触れ合い豊かな一家の対比。

自分の家庭環境はどちらかというと前者寄りで、それが嫌だったかというとそんなことはないが、その育ち方は良くも悪くも大人になってからに大きく影響している。

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育ててきた子どもが、実は血が繋がっていなかったとわかったとき、親はどう感じるのか。
第三者から見れば、血よりも重ねてきた時間だとは思う。
それは、自分のことを考えても、親に似ているところもあれば、親の反面教師の影響も受けているから。

様々な面において、得意か不得意かのDNA的なものは受け継ぐが、それがどう外に現れるかは、親の方針や、環境に大きく左右されるものだから。

それなのに、この話では、子どもを交換する。
最初に弁護士が言っていたとおりに。

本当にそっちの親子のほうが多いのだろうか。
自分はちょっと信じられない。
親が十字架を背負ったまま、子どもに伝えずに、少なくともある程度大きくなるまでは、育てるのが普通な気はした。

きっと、この映画を見た人の多くが思うように、自分は家族と時間がとれているだろうか。
人生の優先順位はそこにあるんじゃないかということを、身につまされた。

福山が醸し出す、コミュニケーションがそんなに得意ではないエリートな感じはうまい。
リリーフランキーもいい味出してる。関西弁に違和感はあるが。
真木よう子は、艶っぽさを抑え、子どもが三人いる主婦感がよく出てて、好印象。
尾野真千子の役はやや弱いが、良く言えば控えめな演技で自然。

エンディングは納得できるところ。
いろいろと考えさせてくれる映画。

製作:亀山千広 / 畠中達郎 / 依田巽
監督・脚本:是枝裕和
撮影:瀧本幹也
美術:三ツ松けいこ
音楽:松本淳一 / 森敬 / 松原毅
出演:福山雅治 / 尾野真千子 / 真木よう子 / リリー・フランキー / 二宮慶多 / 黄升げん / 中村ゆり / 高橋和也 / 田中哲司 / ARATA / 風吹ジュン / 國村隼 / 樹木希林 / 夏八木勲
配給:ギャガ
公開:2013年9月28日(日)
上映時間:120分
 
【世間の評価】 ※2016.1.21時点
CinemaScape: 3.9/5.0 (58人)  
Yahoo! 映画: 3.63/5.00 (1,461人)
IMDb: 7.8/10 (10,818人)
 
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