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たまには恋愛ものでも観たいな。それも皮肉と独特のユーモアがたっぷり入ったウディ・アレンものでもどうかと思い、本作をチョイス。

 
しかし、恋愛の要素はなくはないが、どちらかというと不倫&サスペンスのお話であった。

それもウディ・アレン自身が登場しないので、彼らしいユーモアは楽しめず。

それでも前半部のスカーレット・ヨハンソンの魅力は際立っていたし、そんな彼女の転落ぶりのコントラストも見事だった。
サスペンス部分のはらはらする撮り方もツボを押さえている。

以下、ネタバレあり。

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この映画の成否(というか好み)を大きく握っているのは、主人公である元テニスプレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)の存在感だろう。
彼はどちらかというと小柄で、ノラ(スカーレット・ヨハンソン)の存在感に負けている。独自の雰囲気があるわけでもない。

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ウィルトン家のお屋敷で初対面する二人。卓球でノラを打ち負かすのはいいとしても、こうやって腰に手をまわしてレクチャーするのには意表をつかれた。

しかし、これ以後のクリスのキャラクターとの整合性がいまいちではあった。

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おそらく、代表的なシーンであるお屋敷近くの草原での雨降る中でのキス…
絵としては悪くないが、ベタ過ぎるっちゃベタ。

とはいえ、何はともあれ、スカーレット・ヨハンソンを楽しむことができる映画であることは間違いない。
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このタバコを吸う姿にはそそられた。

 
そんな魅力的に見えていたノラも、妊娠したとヒステリックに騒ぎ出すと、途端に魅力が半減する様を目の当たりにすると、男女についてあらためて考えされはした。

冒頭にテニスコートで、ネットにあたったボールが、その後手前に落ちるか、相手コートに落ちるかの運で勝ち負けが決まることを謳っておき、ラスト近く、クリスが証拠の指輪を川に向かって投げそれが欄干にあたって手前に落ちる様子を映す。
普通観客はそれを観て、あぁクリスは運がなかったという話なのかと思うが、しかし実際はそれが吉と出る。このシナリオは悪くない。

ただ、後味が良くはない点、クリスがさほど魅力的ではない点、クリスとノラの燃え上がり方に目新しさがなかった点を踏まえると、喝采を送るってほどでもないかなという評価。

製作総指揮: スティーヴン・テネンバウム
製作: レッティ・アロンソン / ルーシー・ダーウィン / ギャレス・ワイリー
監督: ウディ・アレン
脚本: ウディ・アレン
撮影: レミ・エイドファラシン
美術: ジム・クレイ
衣装: ジル・テイラー
特撮: マーティン・ホッブス
出演: スカーレット・ヨハンソン(Nola Rice) / ジョナサン・リース・マイヤーズ(Chris Wilton) / エミリー・モーティマー(Chloe Hewett Wilton) / マシュー・グッド(Tom Hewett) / ブライアン・コックス(Alec Hewett) / ペネロープ・ウィルトン(Eleanor Hewett) / ジェームズ・ネスビット(Detective Banner) / ユエン・ブレムナー(Inspector Dowd) / ルパート・ペンリー・ジョーンズ(Rupert Penry-Jones, tennis player) / マーガレット・タイザック(Mrs. Eastby) / ミランダ・レイソン(Tom’s wife) / アレクサンダー・アームストロング(Mr. Townsend, manager of tennis school) / ポール・キー(Estate Agent) / マーク・ゲイティス(ping-pong player with Nola) / ジェフリー・ストリートフェイルド(Alan Sinclair, Chris’s leader)
配給: ドリームワークス(米)、アスミック・エース(日)
公開: 2005年12月28日(米)、2006年8月19日(日)
上映時間: 124分
 
【世間の評価】 ※2016.8.1時点
CinemaScape: 3.7/5.0 (106人)  
Yahoo! 映画: 3.73/5.00 (543人)
IMDb: 7.7/10.0 (165,858人)
Rotten Tomatoes(Critics): 7.2/10.0 (210人)
Rotten Tomatoes(Audience): 3.4/5.0 (250,021人)
 
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