yogoretati
「ポンヌフの恋人」を高校生の時に観て以来のレオス・カラックス。
言わずと知れた、80年代を代表するフランス映画の一つ。

序盤は意味がわかりづらくなかなか馴染めない。
それが徐々に徐々に馴染むにつれ、じわじわと入り込んでくる。
これぞフランス映画。

夢のようでいて、すべて現実が描写されている。
デビッド・リンチやフランソワ・オゾンと違うところ。
そこは好印象。

映像もごだわりまくっている。
ただスタイリッシュなだけじゃなく、おっさんたちのたるんだ裸だったりと、キレイなものだけの列挙ではない。

白黒あり、赤や青の原色使いあり。

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この色使いが、ジュリエット・ビノシュの魅力を引き出している。
原色も合うし、ショートカットも似合う。
寄りのショットも魅力を引き立てているし、ベッドに横たわった顔のアップショットを上下逆さまの状態で結構長い時間撮っているのも印象的。

主役のアレックス(ドゥニ・ラヴァン演)の特徴的な風貌。
顔つきが際立っているが、背格好も独特。
夜道を狂ったように走る映像も印象に残る。

ジュリー・デルピーが若い。

比喩がやたら多かったり、表現が文学的だったり、よくわからないがフランス人としての意識の強さをひしひしと感じる。この世界観は嫌いじゃない。
これも英語じゃないから良いってのもある。
イギリス英語で同じことをやられたら印象は結構違うのかも。

しばらくこの世界観にひたっていたいと思わせてくれる作品。

以前「ポンヌフの恋人」を観た際に、面白かったという記憶はない。
おそらく自分が子ども過ぎて理解できなかったのだろう。
機会があればあらためて観てみたいと、本作を観て思った。

製作総指揮:フィリップ・ディアス / ドゥニ・シャトー
製作:アラン・ダヤン
監督・脚本:レオス・カラックス
撮影:ジャン・イブ・エスコフィエ
美術:トーマス・ペクル / ミシェル・ヴァンデスティアン / ジャック・ダブ
衣装:ドミニク・グレゴナ / マルティーヌ・メテル / ロベール・ナルドーヌ
出演:ジュリエット・ビノシュ / ドゥニ・ラヴァン / ミシェル・ピコリ / セルジュ・レジアニ / ジュリー・デルピー / ハンス・メイヤー / ヒューゴ・プラット / ジェローム・ズッカ
 
【世間の評価】 ※2016.1.21時点
CinemaScape: 3.7/5.0 (254人)  
Yahoo! 映画: 3.87/5.00 (68人)
IMDb: 7.3/10 (4,081人)
 
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