ワンスアポンタイムチャイナ

手元にある1990年代の映画秘宝のアンケートで、やたらと人気が高かった(オールタイム7位)作品。

『ファントム・オブ・パラダイス』だったり、『スターシップ・トゥルーパーズ』だったり、映画秘宝ファンの好みはかなり偏りがあるのが不安の種ではあったが。

 
メインはカンフーアクションだが、革命に向けて動く孫文と、その同志である陸皓東(りくこくとう)が絡んだストーリーもそれなりの重みがある。
(ただし、孫文がらみの史実の理解が、自分は浅いことを認識。せっかくなのでちょっと勉強しておこう。)

ジェット・リーが演じる主人公の黄飛鴻(ウォン・フェイフォン[Wong Fei-Hung])と、アジア人離れした風貌の叔母さんイー(ロザムンド・クワン演)との、仄かな恋愛模様もあり。

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さらに、外国人を排斥するカルト的な宗教集団「白蓮教」と、外国人を護るのが本来の役目でありながら、裏では革命を起こそうとする孫文の逮捕をもくらみ、孫文らを支持する外国人らに無礼を働く清朝政府側の警察らも絡んでくる。

アクションの一番の見所は、白蓮教のリーダーであるクン大師(ション・シンシン演)と主人公との闘い。本来は、ラストのドニー・イェン(警察長ラン提督)との闘いこそが、一番の盛り上がりであるはずだが、私はクン大師との闘いを推したい。

イップ・マン』でもそうだったが、カンフーマスターらはバランスの悪い足場の上での闘いを好むのか、本作でも机の上に不安定な机を乗せ、さらにその上に乗せた机の上で闘ったりする。
「なぜ、あえてそこで?」とは思うが、見ていて面白いのは確か。

アクション自体はもちろん悪くないが、唸らされるほどでもなく、目新しさも少ない。期待が大きかったということもあるが。

本音を言うと、この作品がそこまでの支持を得ている理由がよくわからなかった。

原題: 黄飛鴻之二: 男兒當自強
英題: Once Upon a Time in China II
製作総指揮: レイモンド・チョウ
製作: ツイ・ハーク / ン・シーユエン
監督: ツイ・ハーク
脚本: ツイ・ハーク / チャン・タン / チャン・ティンスン
撮影: アーサー・ウォン
美術: エディ・マ
音楽: リチャード・ユエン / ジョニー・ニョー / チョウ・ガムウィン
衣装: チュウ・ゴクサン
出演: リー・リンチェイ(ジェット・リー、黄飛鴻) / マク・シウチン(梁寛) / ロザムンド・クワン(十三姨) / チャン・ティエリン(孫文[Dr. Sun Yat-Sen]) / ドニー・イェン(警察長ラン提督) / ション・シンシン(ホン・ヤンヤンとも。クン大師) / ジョン・チャン(陸皓東[Luke Ho-Dung])
 
【世間の評価】 ※2016.3.8時点
CinemaScape: 3.8/5.0 (114人)  
Yahoo! 映画: 4.14/5.00 (35人)
IMDb: 7.5/10 (6,491人)
 
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