rocky

まさか、これほどの有名作品をこの年になってようやく初めて観ることになるとは。といつつ、観たことがない有名作はほかにもいくらでもあるのだが…。

誰もが知っている有名なテーマ曲と、コーチのミッキーの存在、そして彼女か妻であろう(実際は彼女でしたね)エイドリアンの名前をロッキーが叫ぶことぐらいしか知らなかった。

時代は1975年11月~。親近感の湧く年代設定ではある。街はフィラデルフィア。

前半は、場末のどこにでもいるボクサーに過ぎないロッキー(シルヴェスター・スタローン)のダメさ加減、イタリア訛りなのはいいとしても、時代のせいなのか気に触る彼の話し方、周りにいる連中の退廃的なムード、等々に、観ていて嫌気がさして来る。

アポロ(カール・ウェザース)との試合が決まってから、ようやくテンポ良く話は進行し出す。それでもエイドリアン(タリア・シャイア)の兄のポーリー(バート・ヤング)の不器用さゆえの鬱陶しさには辟易とさせられるが。

ロッキーは、人が変わったように練習に打ち込む。毎朝4時台ぐらいには起きて、生卵4個をジョッキに割って飲み、ロードワークに繰り出す。ポーリーの勤める肉屋に寄って、吊り下がってる肉をサンドバッグ代わりにトレーニングし、肉をもらって、エイドリアンが待つ家へ帰り食事という朝の日課。

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この朝のロードワークの下りもそうだが、試合に向けての練習段階では、一切失敗や挫折もないし、たいした苦労も感じられず、気づけば試合の前日という、気持ち悪いほどのスムーズさ。この過程にはもう少し障害があってこそ、盛り上がるのではなかろうか。

そして、試合。試合前のアポロのデモンストレーションだけは派手だが、試合になると意外と地味。先にダウンを奪うのはロッキーのほうだし、たいして苦労せずに、ほぼ互角に最終ラウンドまで進んでしまう。ここももうちょっと盛り上げ方があったんじゃないか。

唯一新鮮だったのは、試合中の映像にリングサイドの解説者の声が入っていたかと思うと、特にトーンや映像も変わらずに闘っている最中のロッキー自身の声も入ってくる撮影手法。不思議な撮り方ではある。

判定後、ロッキーはほぼ目が見えない中、リング上でエイドリアンを呼ぶ。これが有名なシーンですな。
エイドリアンはリングに上がりロッキーと抱き合い、エンドロールに。
これまたエンディングまでの流れが早い。余韻なし。

エイドリアンは前半メガネをかけてる姿はホントにダサくて、なかなか厳しいビジュアルのヒロインだわと思っていたら、後半ではメガネをとって普通に可愛らしくなって、ホッとした。

とにもかくにも、全般的に淡白な演出。その物足りなさに尽きる

製作:ロバート・チャトフ / アーウィン・ウィンクラー
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ジェームズ・クレイブ
音楽:ビル・コンティ
出演:シルヴェスター・スタローン / タリア・シャイア / バート・ヤング / カール・ウェザース / バージェス・メレディス
 
【世間の評価】 ※2016.1.21時点
CinemaScape: 3.6/5.0 (957人)  
Yahoo! 映画: 4.43/5.00 (459人)
IMDb: 8.1/10 (346,217人)
 
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