眠狂四郎 勝負

初めて観る監督・三隅研次氏の作品。時代劇。
尺が90分にも満たないので気軽に観てみることに。

 
出だしの神社のシーンから、市川雷蔵演じる眠狂四郎と、加藤嘉演じる老人(のちのち勘定奉行の朝比奈伊織であることが判明)がどうも江戸時代の人に見えない。
(神社の階段で、尻を押して小遣いを稼ぐ「尻押し」なる子供の仕事があるというのは新鮮ではあったが。)

女たちはみな狂四郎に好意をいだく。うどん屋で働くつや(高田美和演、客引きのための歌声が明らかに口パクなのが残念)、采女(うねめ、天皇の食事に奉仕した下級の女官。藤村志保演。切れ長の眼が印象的)、そして将軍家の高姫(久保菜穂子)までも。

狂四郎は男前で赤髪で、他の人との違いがあまりにあり過ぎて、さもありなんではあるが。

老人役の加藤嘉のオーバーな演技に前半はイライラさせられるが、後半になってくると慣れなのか、逆に親しみがわいてくるから不思議。

以下、軽いネタバレあり。

 - ad -

ラスト、闘いを終えた狂四郎に対し、老人がもっと平和に暮らすように諭す。しかし、これ以上話すとあんたを嫌いになると言って狂四郎は会話を遮る。

そして、セリフは聞こえないが、采女に夫が処刑された旨をおそらく伝え、女が呆然と跪くのを振り返りもせず、狂四郎が立ち去り、終了。

この、シュールな終わり方は嫌いではない。

しかし、どうしても気になるのが、あっさりとした殺陣。円月殺法押しだから、殺陣そのものよりも、殺陣に入るまでの雰囲気作りが見せ場だというのはわかってはいるものの、いかんせん相手が弱すぎ、子ども騙しに見えてしまう。

相手が貧弱だと盛り上がりに欠けるのは、避けられない。

なお、以下が英語版のパッケージデザイン。
sleepy eyes of death sword of adventure

製作総指揮: 辻久一
監督: 三隅研次
脚本: 星川清司
原作: 柴田錬三郎
撮影: 牧浦地志
美術: 内藤昭
音楽: 斎藤一郎
出演: 市川雷蔵 / 加藤嘉 / 藤村志保 / 高田美和 / 久保菜穂子 / 成田純一郎 / 丹羽又三郎 / 五味龍太郎 / 須賀不二男 / 浅野進治郎
初公開: 1964年1月9日
上映時間: 1時間23分
 
【世間の評価】 ※2016.2.21時点
CinemaScape: 4.0/5.0 (38人)  
Yahoo! 映画: 4.10/5.00 (10人)
IMDb: 7.1/10 (143人)
 
@Amazon Prime Video