ted

あまり期待してないで見たが、ジョンが大人になってからのシーンの前半部の、ジョンとテッドのアホな掛け合いは最高だった。
何度も観返したくなるクオリティの高さ。

しかし後半に入り、『フラッシュ・ゴードン』のサム・ジョーンズが登場することによるストーリーのカオスっぷり、テッドを誘拐しようとする親子の登場によるシリアスさ等により、勢いが一気に減速。

前半は3.5星レベルのクオリティの高さだっただけに、残念。

「テッド」のあらすじ

1985年、クリスマス。友だちのいない孤独な8才の少年ジョンは、プレゼントでもらったテディベアに”テッド”と名づけて可愛いがり、さらに命が宿るように願う。すると奇跡が起こり、テッドに魂が吹き込まれ、人間のように動いて喋り出したのだ。以来27年間、片時も離れず友情を育んだジョンとテッド。しかし今やジョンはすっかりダメオヤジとなり、一方のテッドは姿こそ昔と変わらないが、中身はジョンに輪を掛けてひどく、酒と女とマリファナにどっぷりの日々を送っていた。一緒に住むジョンの恋人ロリーはそんなテッドの存在が我慢ならない。ある時ついに怒りが爆発したロリーは、テッドを家から追い出すようジョンに迫るが…

以下、ネタバレも含みつつ、印象に残ったシーンを振り返る。

 - ad -

何といっても、テッドの愛くるしい表情と、喋る内容、やる事のギャップが見事。
テッドとジョンの息の合ったコンビも悪くない。
ted_01
マリファナを楽しむテッドと、子どものようにスナック菓子をパクつくジョン。
テッドがマリファナを吸うときは、決まってこの水タバコのような器具(”ボング”と言うらしい)を使う。
ted_03
雷が怖くて、ジョンとロリーのベッドに入り込んでくるテッド。ロリーの視線がいい。
ted_02
ジョンとロリーがつきあって4周年のディナーに行っている間、家に娼婦たちを招いてパーティ中のテッド。
ted_05
職場でやり過ぎたテッド。サイコー(笑
ted_11
そして、スーパーのバックエンドで一戦を交えるテッドとタミ・リン(笑
ted_10
タミ・リン(ジェシカ・バース)がテッドに惹かれるってのは良かったが、この後、ロリーに対してキレるのがね…

ロリーを演じるミラ・クニスはかなり魅力的。
ted_04
ジョンの中身は子どもそのもの。それはまるで『ビッグ』のトム・ハンクスのよう。ロリーはよくこんな男とつき合っていられるなと度々思わされる。しかし一方で、時にユーモアと温かみがあり、ロリーが好きになるのも納得できる点も確かにある。このキャラクター設定が絶妙なのだ。

脇を固める役者陣も、なかなかの個性派ぞろい。
ted_06
テッドを誘拐する親子。父親を演じるジョヴァンニ・リビージは、ビジュアル含めなかなか良さそうなキャラクターだったから、もうちょっと違った絡みを見てみたかった。

ted_07
ゲイであり、マゾでもあり、しかもそのことをジョンの指摘で気づくというエッジの効いたキャラクターなガイ(パトリック・ウォーバートン)。

ted_08
まさか、ノラ・ジョーンズ本人が本人役として登場し、しかも下ネタをかましてくるとはね

ted_09
トム・スケリットと友達ということをしつこくアピールしてくるジョンの上司(マット・ウォルシュ、写真右)。そして、実際にトム・スケリット(写真左)も登場する。
しかし問題は、トム・スケリット自身にあまりピンと来ないんだよなあ。
(調べたところ彼の代表作は、『トップガン』『エイリアン』『M★A★S★H』らしく、、、なんだ、いずれもオレ観てるじゃないか…)

 
私がこの映画を楽しみきれなかった最大の原因は『フラッシュ・ゴードン』だろう。
『フラッシュ・ゴードン』になじみがないと笑えないシーンが結構ある。

サム・ジョーンズがパーティに来るっていうので、ジョンがロリーに黙ってそのパーティに行き5分で帰るはずが、コカインを決めてすっかりエンジョイしてしまい、結果ロリーと別れるハメに…というあたりから雲行きが怪しくなった。

テッドが責任を感じて、ジョンとロリーがよりを戻すように画策する。テッドとジョンの友情も大事だが、あまりにマジすぎた。要はテッドがふざけなくなる。すると微妙。
二人の殴り合いのシーンも無駄に長く感じた。

そして、テッドが偏執的な親子に誘拐されるサイドストーリーも進行し…よりギャグ要素が少なくなる。

願わくば、最後までギャグ多めで突っ走ってほしかったなあ。

もう一つ、気になったのは、日本語字幕。
マニアックな固有名詞がセリフにバンバン入ってくるから、字幕もそれらを知らない日本人に笑ってもらえるよう頑張ってはいた。
しかし、日本人にわかるように意訳されることに気づくととちょっと醒めてしまう部分もあるのだ。”星一徹”とか”くまもん”とかね…

それにしても、監督自身が、テッドの声を担当しているって、ホント凄いな。

 
最後に、バージョン違いのチラシ・DVDパッケージデザインを紹介。
ted_jp
日本版。

製作総指揮: ジョナサン・モーン
製作: スコット・ステューバー、セス・マクファーレン、ジョン・ジェイコブス、ジェイソン・クラーク
監督: セス・マクファーレン
脚本: セス・マクファーレン、アレック・サルキン、ウェルズリー・ワイルド
原案: セス・マクファーレン
撮影: マイケル・バレット
美術: スティーブン・J・ラインウィーヴァー
音楽: ウォルター・マーフィ
衣装: デブラ・マグワイア
出演: マーク・ウォールバーグ(ジョン・ベネット)、セス・マクファーレン(テッドの声)、ミラ・クニス(ロリー・コリンズ)、ジョエル・マクヘイル(レックス、ロリーのセクハラ上司)、ジェシカ・バース(タミ・リン、テッドのガールフレンド)、ジョヴァンニ・リビージ(ドニー、テッドを狙う、ロバートの父)、エイディン・ミンクス(ロバート、ドニーの息子)、パトリック・ウォーバートン(ガイ、ジョンの同僚、ゲイであることに気づく)、マット・ウォルシュ(トーマス、ジョンの上司)、ノラ・ジョーンズ(本人)、サム・ジョーンズ(本人)、トム・スケリット(本人)、ビル・スミトロヴィッチ(フランク、テッドの上司)、ブレットン・マンリー(少年期のジョン)、ラルフ・ガーマン(スティーヴ・ベネット)、アレックス・バースタイン(ヘレン・ベネット)、ローラ・ヴァンダーヴォート(ターニャ・テリー)、ジェシカ・ストループ(トレイシー)、メリッサ・オードウェイ(ミシェル)、レイ・ロマーノ、ライアン・レイノルズ(ジャレッド、カメオ出演)、テッド・ダンソン、パトリック・スチュワート(ナレーター)、ゼーン・コワンズ(若年期のテッドの声)、ジンジャー・ゴンザーガ(ジーナ)、ロバート・ウー(ミン)、ジョン・ヴィーナー(アリックス)、マイク・ヘンリー(ニュースキャスター)、ダニー・スミス(ウェイター)
編集: ジェフ・フリーマン
製作会社: メディア・ライツ・キャピタル、ファジー・ドア・プロダクションズ(英語版)、ブルーグラス・フィルムズ、スマート・エンターテインメント
配給: ユニバーサル・ピクチャーズ(米)、東宝東和(日)
公開: 2012年6月29日(米)、2013年1月18日(日)
上映時間: 106分
製作費: $50,000,000-$65,000,000
興行収入: $500,665,740(内、日本で42.3億円)
キャッチコピー: 世界一ダメなテディベア、出没。動いて、喋って、オヤジになった。
 
@Amazon Prime Video