darjeeling-limited

ゆるくて、とぼけてて、ときどきスピリチュアルで、インドのスパイス効いてて、筋もあるっちゃあるけどこれまたゆるくって。

主人公の三兄弟。
アメリカの男三兄弟がそのまま大きくなった印象。母思い。
兄弟には見えないが。

鉄道の客室乗務員のリタ(アマラ・カラン)とすぐにやっちゃう、プレイボーイの三男(ジェイソン・シュワルツマン)がそこはかとなくセクシー。

戦場のピアニストの印象が強い、けだるい次男(エイドリアン・ブロディ)もいい味出してる。

母親(アンジェリカ・ヒューストンとは気づかなかった)ゆずりの仕切り屋、長男(オーウェン・ウィルソン)も嫌いにはなれない。

舞台がインドで、ちょいちょい、なんちゃってスピリチュアルな要素が入ってくるってのも、新鮮で良い。

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川で助けようとした子どもが死んでしまい、その葬式にも参列。
インド式の葬式の様子も、悲しいことだけど湿度少なめに、儀式としてそれなりに描かれており、実際の様子とは異なるのかもしれないが、シーンとして厳かでありつつ、営みとしても成り立っている気がした。

ライムガールと長男に呼ばれるリタ役のアマラ・カランも、メイクと衣装、メガネのありなしによって、可愛く見えたり、そうでもなかったり、三男への態度もやや高飛車で、なかなかな曲者っぷりの雰囲気を醸し出し、惹かれるものがあった。

アンハッピーエンドではなく、かと言ってわかりやすいハッピーエンドでもなく、時々クスリとさせられ、全編流れるゆるい空気に身を委ねられる。

これは、繰り返し見たいタイプの映画

オープニングに意味ありげに出てくる、3輪タクシーが街を爆走するシーン。
誰しも後部座席のビル・マーレイが重要な役目かと思うところ、結局このシーンでしか出てこない。
この扱いが素敵。

本作の監督である、ウェス・アンダーソンが注目されているのは知っていたが、これは他の作品も見て見ねばならないな。

劇中で、列車が、列車なのに道に迷ってしまうくだりで出てくるセリフ。
We have not located us yet.
が印象的。

 
<<追記>>
併映され、DVDにも収録されていた「ホテル・シュヴァリエ(2007/米=仏)」を観た。

三男(ジェイソン・シュワルツマン)と、その恋人が登場するわずか13分の短篇。
恋人は、なんとなくナタリー・ポートマンに似ているかなと思っていたら、その通り、本人だった。

内容にインパクトがあるかというと…
おそらく、「ダージリン急行」を最初に観たばっかりに、そういうトーンの内容を期待してしまったからだろう。

ただ、監督の構図へのこだわりはひしひしと伝わってきて
特に、ベッドでナタリー・ポートマンが彼にブーツを脱がせさせるシーンは美しい

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そして、「ダージリン急行」と同じく、三男は時々えらく恰好良く見える。
この、「僕のパリを見るかい?」と言って二人でバルコニーに立つ姿は、えらい男前。

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製作総指揮:スティーヴン・M・レイルズ
製作:ウェス・アンダーソン / ジェイソン・シュワルツマン / スコット・ルーディン / ロマン・コッポラ / リディア・ディーン・ピルチャー / ロバート・ヨーマン
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン / ロマン・コッポラ / ジェイソン・シュワルツマン
撮影:ロバート・ヨーマン
美術:マーク・フリードバーグ
音楽:ランドール・ポスター
衣装:ミレーナ・カノネロ
出演:オーウェン・ウィルソン / エイドリアン・ブロディ / ジェイソン・シュワルツマン / アンジェリカ・ヒューストン / アマラ・カラン / カミーラ・ラザフォード / ウォレス・ウォロダースキー / ナタリー・ポートマン / ビル・マーレイ / イルファン・カーン
 
【世間の評価】 ※2016.1.30時点
CinemaScape: 3.3/5.0 (65人)  
Yahoo! 映画: 3.64/5.00 (421人)
IMDb: 7.2/10 (132,134人)
 
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