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やや疲れ気味だったので、最近よく見ているヨーロッパものに比べれば気楽に見れそうな本作をチョイス。タイトルからしてファッションが多少は関係するんだろうなと。そして”悪魔”なんだから、ひどい人、もしくは人達がいるんだろうなと。とまあ、その程度の予備知識で観ることになった。

観たいと思った最大の理由は、(女性が好みそうな)インパクトのあるタイトル。これが興行成績にも大きく影響しているに違いない。(と勝手に思っている)

 
オープニングの、アンディ(アン・ハサウェイ)を含めた女性たちの、朝起きて歯を磨いて着替えてメイクして街に出て行く姿は、これから何かはじまるワクワク感に満ちていた。おそらく映画の全シーンを通じて、ワクワク感のピークはこのオープニングシーンだったかもしれない。アンディがパン屋でベーグルを買い、それを頬張りながら通勤する姿はキュートだった。
(後々、ニゲール(スタンリー・トゥッチ)に「誰かオニオンベーグル食べた?」と言われてしまうが)

業界のご意見番、雑誌Runwayの編集長を務めるミランダ。強い個性ではあるが、メリル・ストリープが演じていることで、彼女が今までこなしてきた役柄に比べればインパクトが際立って強いとも言えず、もっと”悪魔”っぷりが強くても良かった気さえする。
メリル・ストリープ
眼鏡(おそらく老眼鏡)をかけて、新聞などを読みながら上目使いにアンディを値踏むように見る姿が印象に残る。
メリルすとりーぷ
彼女の口癖の「That’s all(以上)」。

前半のアンディは確かにオシャレではないのかもしれないが、彼女の素材の良さはどう見ても飛び抜けていて、よくRunwayのやつらはこの子を笑えるよなと思ってしまう。
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(チャーミングなキャラクターで坊主頭の)ニゲールがエミリー(エミリー・ブラント)に、これ(アンディ)は誰だと聞くシーン。既に十分に可愛いでしょ。

結局のところ、アン・ハサウェイの可愛さを楽しむという側面が強い映画だということは、疑いようがない。

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途中からオシャレな衣装に身を包むようになったアンディは、他の追随を許さない。
オシャレモードに切り替わったシーンで流れる曲がマドンナのVOGUEなのにはさすがに笑ってしまったが。時代がね……
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パリでミランダと。濃いメイクも映える。

ただ、アンディがオシャレになって美しなったところに驚きがまったくないのが、映画としてはマイナス。もう少し、シンデレラ的なストーリーのほうが盛り上がるでしょ。

アンハサウェイ
目はくりっとしてるわ、顔は小さいは、背は高いわ、出るところは出てるわ……パーフェクトです。

女性がこの映画が好きというのは何となくわかるが、男性は果たしてどうなのだろう。自分はどうもアンディのオーラの強さに押されてしまって、リラックスしては観れなかった。
ここに、先日観た『ボルベール』で感じた安心感とは大きな隔たりを感じた。

ラストのハッピーエンドは、まぁベタだが悪くはない。
この映画は断然ハッピーエンドが求められる種類の映画だろう。

内容は薄いが、展開の速さと、ファッションの煌びやかさとアン・ハサウェイの存在感で一気に見せるという意味では、成功はしている。

観終わってあらためて考えてみるに、”悪魔”は誰を指すのだろうか。ミランダ(メリル・ストリープ)なのか、ファッション業界にどっぷりとつかった浮世離れした人々全てなのか。

最後にバージョン違いのDVD/チラシデザインを。

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ハイヒールと”悪魔”が象徴的に使われている。

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韓国語バージョン。このデザインが一番使われている気がするが、あまり自分の好みではない。

製作総指揮: ジョセフ・M・カラッシオロJr. / カーラ・ハッケン / カレン・ローゼンフェルト
製作: ウェンディ・ファイナーマン
監督: デヴィッド・フランケル
脚本: アライン・ブロッシュ・マッケンナ
原作: ローレン・ワイズバーガー
撮影: フロリアン・バルハウス
美術: ジェス・ゴンコール
音楽: セオドア・シャピロ
衣装: パトリシア・フィールド
特撮: ランドール・バルスマイヤー
出演: メリル・ストリープ(Miranda Priestly) / アン・ハサウェイ(Andrea “Andy” Sachs) / エミリー・ブラント(Emily) / スタンリー・トゥッチ(Nigel) / エイドリアン・グレニアー(Nate, boyfriend) / サイモン・ベイカー(Christian Thompson, writer) / トレイシー・トムズ(Lily, friend) / リック・ソマー(Doug, friend) / ダニエル・サニャータ(James Holt, designer) / ジゼル・ブンチェン(Serena, clacker and a friend of Emily) / デイビット・マーシャル・グラント(Richard Sachs, dad) / ジェームズ・ノートン(Stephen, Miranda’s husband?) / ティボー・フェルドマン(Irv Ravitz, CEO of Elias-Clark) / レベッカ・メイダー(Jocelyn, strictly criticized by Miranda at a meeting) / ジョン・ロスマン(editor of N.Y. Mirror) / ジョージ・C・ウルフ(Paul) / アリッサ・サザーランド(one of the clackers) / ステファニー・ショスタク(Jacqueline Follet) / コリーン・デンジェル(Caroline) / スザンヌ・デンジェル(Cassidy)
制作: Fox 2000 Pictures
配給: 20世紀フォックス
公開: 2006年6月30日(米)、2006年11月18日(日)
上映時間: 110分
 
【世間の評価】 ※2016.6.7時点
CinemaScape: 3.7/5.0 (208人)  
Yahoo! 映画: 4.07/5.00 (2,346人)
IMDb: 6.8/10 (281,545人)
 
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