the royal tenenbums

ウェス・アンダーソン好きの、女友達のオススメ。
ダージリン急行』がかなりツボだったので、楽しみにしていた。

本作も『ダージリン急行』と同じく、ゆるーいお話。
内輪でもめたり、くっついたりはするが、最後はゆるーくハッピーエンドで締められる。

ストーリーもあるにはあるが、たいしたストーリーではない。これまた、『ダージリン急行』に同じ。数多くの、細かいミニストーリーもそれなりに楽しめる出来。

それにしても、ウェス・アンダーソンの映像の切り取り方の安定感は、相変わらず際立っている。

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theroyaltenenbums_01リッチーとマーゴが屋上で煙草を吸うシーン。このロケ地を選ぶセンス。鷹のMordecaiも一緒に撮るセンス。二人の煙草の吸い方。

theroyaltenenbums_02ロイヤルの病室にて。色使い、3人の位置。

theroyaltenenbums_03リッチーのテントにいるマーゴ。テントの高さや、地球儀、マーゴの服。

theroyaltenenbums_04食卓に並ぶ四人。シャンデリアが良いアクセントに。

と、あげていけばキリがない。
小津ではないが、ウェス・アンダーソンならではのカメラワークが確立されている印象である。

 
また、本作でも魅力的な役者が揃っている。主役のロイヤルを演じるジーン・ハックマンは、実年齢は70歳ちょっと前ぐらいだが、歳をとっても実に生き生きしている。スーツ姿はパリッとしてるし、部屋着姿もガウンとピンクのパジャマとオシャレな黒ぶち眼鏡で、老人っぽさがない。自分もいつかこうなりたいと思わせる色っぽさが、過剰じゃなく、ほどほどにある。

アンジェリカ・ヒューストンもいい歳(調べたら、50歳前後)だと思うが、体型もスラッとしていて、むしろ『アダムスファミリー』の頃より魅力がある。

マスカラが濃いメイクが特徴的なマーゴ役のグウィネス・パルトロウ。絶頂期の頃と違って、力がいい具合に抜けていて、観てるほうも肩の力を抜いて観れる良さがある。やはり、絶頂期にある俳優さんらは魅力に溢れてはいるが、観ているほうが変に力んで観てしまうってことがある気がする。

父ととりわけ反目している、チャス(ベン・スティラー)。トレードマークは赤いアディダスの上下のジャージ。その息子二人も同じコーディネート。このセンスが微笑ましい。ラスト、葬式のシーンでは、弔意の現れか、三人とも黒のジャージ。

元テニス・プレイヤーのリッチー(ルーク・ウィルソン)。重要な役ではあるが、メンタルが弱いというところ以外では存在感が薄く感じた。

整った顔立ちのイーロイ(オーウェン・ウィルソン)は、いい感じにぶっ飛んでいて、魅力的。このオーウェン・ウィルソンが製作総指揮兼、共同脚本とは驚き。

 
と、映像、役者はそれぞれ魅力に富む作品ではある。

ただ、『ダージリン急行』と違って、本作では、自分がハマる役柄、感情移入できる役柄がいなかったという点、また、主要人物が多くて散漫になった点からか、盛り上がりに欠ける結果となった

製作総指揮:ラド・シモンズ / オーウェン・ウィルソン
製作:ウェス・アンダーソン / バリー・メンデル / スコット・ルーディン
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン / オーウェン・ウィルソン
撮影:ロバート・D・ヨーマン
美術:デヴィッド・ワスコ
音楽:マーク・マザーズボー
衣装:カレン・パッチ
出演:ジーン・ハックマン / アンジェリカ・ヒューストン / グウィネス・パルトロウ / ベン・スティラー / ルーク・ウィルソン / オーウェン・ウィルソン / ダニー・グローヴァー / ビル・マーレイ / ウェス・アンダーソン / アレック・ボールドウィン / シーモア・カッセル / クマール・パラーナ
配給:ブエナビスタ
公開:2001年12月6日(米)、2002年9月7日(日)
上映時間:109分

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