tokyogodfathers

久しぶりに観たアニメ作品。

ホームレスライフを送る、ギンちゃん、ハナちゃん、みゆきの三人。
それぞれ傷をかかえつつ、お互い反目しながらも、肩を寄せ合って生きている。

クリスマスイヴの日、ゴミ捨て場に捨てられていた子どもを見つけたことで、三人のくすぶっていた人生が一気に動き出す。

その子を通じてそれぞれが自分の家族について思いを馳せ、トラブルにも巻き込まれ、三人の関係性も変容していく。
主演の大人達の声を務めた二人(江守徹、梅垣義明)はどちらも好演だったし、作品のテーマも悪くないが、ラストのドタバタ劇に馴染めず、減点。

以下、ネタバレあり。

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競輪選手で八百長をしたと嘘をついているが、実際はギャンブル&借金が原因で家族のもとを去ったギンちゃん。おかまスナックで働くも客への暴力で店を去ったハナちゃん。父親が自分が可愛がっていたネコを捨てた(と思い込んだ?)ことで父親を刺し、家を出てきたみゆき。

三人とも、他の二人には語らない過去をかかえている。

ハナちゃんは1日だけでも母親の気持ちが味わいたいと狂喜するが、二人は反対。
しかし、子ども(”清子”と名付ける)の世話をしているうちに、二人も情が移り、子どもの母親を探すことになる。

子どもと一緒に残されていたコインロッカーの鍵。開けてみると母親らしき人物の荷物が。その中にあるものを頼りに三人は母親探しに奔走する。

しかしその最中でさまざまな事件に巻き込まれ…

世間から取り残されたように生きていた三人だが、奔走する中で自分を認めてくれる人がいることに気づく。

三人の関係性の距離の変容具合や、各ストーリーの絡み方、サイドストーリーの普通じゃないなかでの絶妙な力具合など、評価が高いのも納得のストーリー展開。

ようやく母親を見つけて子どもを無事返せたと思いきや、実はその子は、死産した病院で盗んできた子だった。

ここから捕り物帳がはじまるのだが、それまでのポイントの高さが残念になるくらい、いたってノーマルな追いかけっこで、途端に普通の話になってしまった。

やはり、終わり良ければ…の面は多分にあり、最後で拍子抜け。

本当の夫婦のもとに子どもが戻り、感謝した夫婦は、三人に子どもの名前をつけてもらいたいと刑事に告げる。

あぁ、それでゴッドファーザーねと。そしてその刑事がみゆきの父と判明したところで、エンディング。
これも悪くないのに、重ね重ねもったいない。

なお、本編とは関係が薄いが、エンディングの曲はなんだか微妙な気がした。

製作総指揮: 丸山正雄
製作: 豊田智紀
監督: 今敏
脚本: 今敏 / 信本敬子
原作: 今敏
撮影: 須貝克俊
美術: 池信孝
音楽: 鈴木慶一
出演: 江守徹 / 梅垣義明 / 岡本綾 / 飯塚昭三 / 加藤精三 / 石丸博也 / 屋良有作 / 寺瀬今日子 / 大塚明夫 / 小山力也 / こおろぎさとみ(清子) / 柴田理恵 / 矢原加奈子 / 犬山犬子 / 山寺宏一(タクシー運転手)
 
【世間の評価】 ※2016.4.21時点
CinemaScape: 3.8/5.0 (136人)  
Yahoo! 映画: 4.24/5.00 (235人)
IMDb: 7.9/10 (18,352人)
 
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