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本作は、3人の女性監督が、女性ならではの視線で「女性の恋とセックス」をテーマに撮り上げた「ポルノチック」シリーズの1作、なんだとか。

まあ、そんな肩書はどうでもいいか。

Amazonビデオでの評価が意外と高かったうえ、尺も短いので、たまにはこういったソフトH路線の作品も見てみるかってことでチョイス。

 
舞台は渋谷。
ある一晩のお話。

「惑星のかけら」のあらすじ

終電の終わった深夜の渋谷。道行く男たちに一緒にいてくれないかと声をかけ続ける少女、和希。和希は母親の再婚を嫌い、もともと家のあった渋谷の空き地で、帰らぬ父を待っていた。和希は、睡眠障害の一種であるナルコレプシーの症状を持つ青年・三津谷と出会う。三津谷はどんなに傷つけられても、元恋人・由以子をストーキングし見つめ続けていた。三津谷と深夜の渋谷をさまよっているうち、和希は三津谷の一途な姿に惹かれ、恋をしている自分に気づく。こんなふうに強く誰かに見つめられたい。そうすれば、世界は変わるかもしれないと思う和希は……。

渋谷と明治神宮前の間の、明治通りの一本裏にある広い空き地が何度か登場するのだが、ここを知っている自分としては、まずそれだけで掴まれた。
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こんな場所に、こんな原っぱがあるのです。

主演の男女(渋川清彦&柳英里紗)ともに雰囲気がある。
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観終わってしばらく経っても頭の中に残る存在感を、ともに持っている。

ゆいこ役の子(河井青葉)もパッと見垢抜けないと思いきや、性格悪そうな演技はハマっていた。

ストーリー自体は、「これは面白い!」とまでは行かないし、主演の女の子の家族環境から来る精神の脆さには興味は持てないが、見て損したレベルともいえない。

セリフ回しが拙くもあるが、リアルでもある。
そのバランスって難しいんだなと思わされた。

ラストの歌がなんか良い。作中で和希が口ずさんでいたが、てっきり創作の歌かと思いきや、エンディングで元歌(ビューティフルハミングバード「まるで世界」)が流れて驚いた。

たまにはこういう低予算で、エキストラなんか使えずに、通行人がカメラや演者を見て来る、ある種のリアリティが感じられる作品を見るのもいい。

たまにはね。

監督: 吉田良子
脚本: 吉田良子
企画・プロデュース: 越川道夫
撮影: 猪本雅三
照明: 山本浩資
美術: 平井敦郎
録音: 伊藤裕規
主題歌: ビューティフルハミングバード「まるで世界」
衣装: 宮本まさ江
編集: 菊井貴繁
キャスト: 柳英里紗(和希)、渋川清彦(三津谷)、河井青葉(由以子)、黒田大輔(和希とホテルへ行く男)、川瀬陽太(由以子とバーのトイレでセックスする男)、吉岡睦雄、宮崎達也、松永大輔、西村晋也、谷川昭一朗
公開: 2011年11月26日
映倫区分: R15+
上映時間: 73分
配給: スローラーナー
 
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