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たまには毛色の違うものを、ってことで香港のアクション映画をチョイス。

ビジネスが下手で、生活も苦しくて(といっても見窄らしくはなく)、謙虚で、人が良くって、でも武術はめちゃくちゃ強い。
という、武術モノの王道の主役キャラクター設定。
葉問(イップ・マン)は、ラストにも出てくるが、ブルース・リーが実際に習っていた人で、実在する人物。

最初はカネカネうるさく嫌なオヤジだったホン師匠も、だんだんとイップの人柄に影響され、心が通じていくのも、ベタたけど悪くない。
そのホンを演じているのが、まさかのサモ・ハン・キンポー。
観終って、ゆっくりクレジットを見るまで気づかなかったが、あの体型、年齢にして、さすがの身のこなしである。
久しぶりに元気な姿が見れて嬉しかった。

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アメリカ人ボクサーのツイスターを倒して、今何をしたいか聞かれ、「家に帰りたい」と答えるイップ。
変わった答えではないが、この気持ちが今回は身にしみて感じた。
それだけ自分も感情移入していたのだろう。

中国カンフーの誇りを守るため、どんなにフラフラになろうとリングロープを掴んだまま倒れまいとするホンに、ツイスターが容赦なく重いパンチを喰らわせまくるシーンもエグかったが、イップが倒れたツイスターを上から素手で殴りまくって勝利をつかみとるシーンもなかなかエグくて、決して爽快な勝ち方ではなかったのが興味深い。

放心状態にあるイップは、ゴングが鳴った後も、しばらく構えた姿勢のまま固まっているのも、気持ちが現れていていい絵ヅラだった。

アクションも、人物描写も決して悪い秀作。
しかし、イップの性格と同じで、映画全体がやや謙虚過ぎる嫌いがあり、あっさりとした印象が残る。
そこに一抹の物足りなさを感じた。

製作:レイモンド・ウォン
監督:ウィルソン・イップ
脚本:エドモンド・ウォン
撮影:プーン・ハンサン
美術:ケネス・マク
音楽:川井憲次
出演:ドニー・イェン / サモ・ハン・キンポー / ホアン・シャオミン / リン・ホン / ルイス・ファン / ダーレン・シャラヴィ / ケント・チェン / サイモン・ヤム
 
【世間の評価】 ※2016.1.21時点
CinemaScape: 3.9/5.0 (29人)  
Yahoo! 映画: 4.12/5.00 (132人)
IMDb: 7.6/10 (61,868人)
 
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